観ました2022上半期

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

好きなカードは《「氷原公」フリーレン》と《「反射の巨人」クリスタル・ベイル》です。

▲ やっぱコントロールのフィニッシャーが好きなのかも……

僕は普段から観た映像作品やプレイしたゲームについてなるべく簡単に感想を書くようにしているのですが、今回は試しに2022年の上半期に観た映像作品についての感想をまとめて人に見られる場所に置いてみようと思います。飽くまで僕個人の感想です。ポジティブな感想だけでなくネガティブな感想も含まれていますので、そういった要素に耐えられそうにないYO……!(ブロリーMADに出てくるベジータにつきがちなコメントの語尾)という方は読まずにタブを閉じてYouTubeで好きな動画を観に行くことをおすすめします。繰り返しになりますがこの記事に登場する感想は飽くまで僕個人の感想です。あんまりつんつんされるとそこから傷んでしまいます。

▲ 好きな動画がすぐに思い出せない人の為に僕が好きな動画も貼っておきます。

サンプル

作品の放映年、媒体、話数・上映時間がここに入ります。そしてクリムトによる10段階評価の好感度が並びます。飽くまで好感度であって作品の出来への評価とは異なります。作品内に好きなキャラクターがいる場合はその下に続きますが、シリーズものや特に思い浮かばなかったなどの場合は省略されることがあります。

そして作品に対する感想が連なります。文章量はまちまちです。ネタバレがある場合は注釈が入った後、反転で見られる文章がその下に続きます。今ドキ反転?例行きますよ~ハイ

以下ネタバレあり:

ボインボイ~ン笑

(最後にPrime Videoへのリンクが入っておしまい♪ ちゃんちゃん♪ですが、この記事を読む時期によっては視聴できない作品やdアニメストアなどに別途加入していないと観られない作品が含まれる可能性もありますのでご了承ください)

大魔法峠

2007年 アニメ(15分8話) 好感度7

好きなキャラクター … ぴゅん・ぽたる

2022年最初に観たアニメがこれってマジすか?戦闘シーンに枚数割いてそうなのに絵面が地味で最高すぎる。30分に2話の構成で全8話(実質全4話)と手軽に視聴できる短めの作品。アニメ『撲殺天使ドクロちゃん』でお馴染みの監督、水島努節がこれでもかと炸裂していて最後まで「何を見せられているんだ?」という気持ちだった。ゼロ年代「やりたいだけだろ!」感がアニメ『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』と近い。あれも東芝エンタテインメントだったような記憶がある。東芝は本当にそれでいいのか。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語

2013年 アニメ映画(1時間56分) 好感度8

好きなキャラクター … 美樹さやか

暁美ほむらが巨大(デカ)すぎる。映画『AKIRA』と同じく、世間で持ち上げられているほどキャッチーではなかった。アニメ本編でも美樹さやかが好きだったので色々とオ(喜)。ビジュアルや演出がとんでもなくて、何を食ったらこれが出てくるのかとずっと思わされた。

愛がなんだ

2019年 映画(2時間4分) 好感度7

終始心中穏やかではなかった。プロの俳優の演技(と演技指導)って本当に凄いんだなと再認識させられた。マグカップの底のコーヒーの澱を連続で写して時間の経過を表現する演出が印象的で、気に入っている。「どこかで起きていそうな光景」が上手く切り取られていて、それぞれの部屋を含め生々しさが強く個人的な過去の生傷を抉られるような感覚の苦しさすらあった。

鬼滅の刃

2019年・2021年・2022年 アニメ(全26話+全7話+全11話・第1話のみ47分) 好感度9

竈門炭治郎 立志編、無限列車編、遊郭編と通して視聴。カメラワークや空気感の作り方、違和感のない3Dの混ぜ方、気を抜いているシーンが無い作画など非常に好印象の作品だった。脚本もただただ素直に面白い。息を呑むような展開や「ここからどうするの?!」が相次いで続きがずっと気になっていた。主要人物にもバンバン致命傷与えるし。流血や切断面がたくさん出てくるので苦手な人は要注意。主題歌も◎

涼宮ハルヒの憂鬱(2009年放送版)

2009年 アニメ(全28話) 好感度6

好きなキャラクター … 古泉一樹

古典なので一度観ておきたかったという理由で視聴開始。噂のエンドレスエイトも苦痛に感じることもなく、演出の違いを楽しみながら鑑賞できた。平野綾は歌がめちゃくちゃ上手い。ハルヒの暴君っぷりは観ていてつらいところもあった(特に「涼宮ハルヒの溜息」)。あと長門俺の嫁」と言いたくなる気持ちも分かった。

涼宮ハルヒの消失

2010年 アニメ映画(2時間43分) 好感度8

好きなキャラクター … 長門有希

限界化したし、泣いた。

長門有希ちゃんの消失

2015年 アニメ(全16話) 好感度4

勧めるのなら長門有希が好きだった人に、ではなく朝倉涼子が好きだった人に勧めたい作品。

以下ネタバレあり:

涼宮ハルヒの消失』を観た直後に観始めるとまず色んなところに困惑させられる。ゲーム好きは「射手座の日」からの拡大解釈や『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』からの流れだとしても、食事が好きな設定を付け加えられているのは(アニメ『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』を観てもその要素が強く感じられず)謎。この作品は『涼宮ハルヒの消失』とは繋がりもなく独立したパラレルワールドで、微妙に説明もなく消失のIFであることをイヤでも期待してしまう中でそのことをどこかのタイミングで理解しないといけない。結局、最後まで観ても長門有希である必要があまり感じられなかった。長門有希と同じ属性をいくつか共有しているだけの別人と解釈しながら観る方が健康に良いが、長門有希(原作)が好きだとなんとも寂しい空間に感じる。商店街を駆けるシーンのカメラワークやエンドレスエイトからの引用など原作へのオマージュを感じられるカットが多数見受けられて嬉しかったが、本編中にはそれ以上の喜びはなかったかもしれない。中盤の「長門有希ちゃんの消失」は盛り上がりどころだったが、後に活かしきれていない感じだった。本作ではSF要素を徹底的に排除してある割には「消失」は少し超常的な要素を含む展開で、それなら一時的な記憶障害という言葉だけで片付けてほしくない気持ちもあった。その記憶障害の長門も原作ハルヒのそれかと思えばまた別人。終盤は「消失」の盛り上がりを超えることも叶わず、蛇足とまでは言わないが(「消失」で終わると長門2の話になっちゃうもんね)、不完全燃焼な展開で終わるためン~~~になってしまう。長門有希が主人公というよりはキョンが主人公になっており(語りがキョンの一人称だった)、これまでで群像劇であることを提示されているならまだしも本作のタイトルが『長門有希ちゃんの消失』である以上なんだか違うな~と感じた。キャラクターで見ると、作中の古泉はキャラクターというよりは道具として扱われているようであまり印象が良くない。更にその上でハルヒの行動や言動を見ていると(想いを向けている)古泉が可愛そうでならない。劇伴は評価できるもので、雰囲気づくりに大いに貢献していた。

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱

2009年 アニメ(4分25話) 好感度4

好きなキャラクター … 荒川

dアニメストアで観られるハルヒシリーズを制覇するために視聴。え?3DCG作品なの?と思いきやそれは頭の数話だけ。そしてその3DCGで制作されている回はどことなくモタッとしていて、視聴の継続を迷わせてくる。しかしながら3DCGのパートが終わるとかなり観られるようになるどころか、むしろ作画のクオリティーは高い。なんともゆるいオチが定期的に降ってくるテンポ感から「原作は4コマ漫画なのかな」と思っていたらどうやらそうでもないらしい。マジ?個人的にはあまり笑いどころは無かったが、荒川さんを擦ってくる・気合が入ったギャルゲー回など部分的に好きな場所はあった。ハルヒの能力など、前日に観たアニメ『長門有希ちゃんの消失』よりは原作ハルヒなどの設定を上手く活かし尊重しているように感じられた。

にょろーんちゅるやさん

2009年 アニメ(2分13話) 好感度3

好きなキャラクター … 谷口

dアニメストアで観られるハルヒシリーズを制覇するために視聴。え、3DCG作品なの?「何の時間だったんだろう……」という感想が前に出てくる。谷口の独特な扱われ方と声優(特に後藤邑子)の演技の幅を知られる点は良かった。朝倉涼子が『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』のように「あしゃくら」として縮んだ姿で登場していてっていうのは何のシンクロなんだよ!

ストライクウィッチーズ

2008年 アニメ(全12話) 好感度4

好きなキャラクター … エイラ

制作陣にいるであろうエロオヤジがなんとかしてシリアス要素を中和しようとしている印象のアニメ。露骨にパンツ(作中ではズボン扱い)を見せるアングルが多いのでそういうのが苦手だとかなり険しそう。謎の光とは初めて遭遇したので多少物怖じした。メインキャラクターが11人と多く、名前も複雑なので最初は全然頭に入ってこない。お気に入りの話は第7話「スースーするの」。キャラクターが生き生きとしていた。ハルトマンの凶行も良かった。他にはエイラとサーニャの二人の関係がたまらなかった。

以下ネタバレあり:

最終話でネウロイの巣を雑に消した罪に(加えネウロイが一体何だったのか掘り下げなかった罪に)より4に。ただ、ネウロイウォーロック)のコアをストライカーユニットの逆回転で破壊するシーンは美しかった。

ストライクウィッチーズ2

2010年 アニメ(全12話) 好感度6

好きなキャラクター … ハルトマン

スッキリ観られた。前作と同じくエロオヤジとシリアスのミルフィーのような作品だが、前作よりはピリピリとしておらず、今回はキャラクターの掘り下げがメインなのかなという印象(個人的には嬉しい)。前作との比較で言えば入浴シーンが増えている気もする。その影響で増えた謎の光の中には思わず笑ってしまうものも。お気に入りの話は第6話「空より高く」第7話「モゾモゾするの」。「モゾモゾするの」のノリであと10話ぐらい観たい。

以下ネタバレあり:

結局ネウロイが何か明かされなかったことで、前作後半や第1話で登場した人型のネウロイの話も回収されず不満が残った。

ストライクウィッチーズ 劇場版 501部隊発進しますっ!

2019年 アニメ(31分) 好感度3

ストライクウィッチーズハルヒちゃんの憂鬱。Amazonでは2008年の作品だと表記されているが2019年の作品なので要注意。こっちを先に観てしまったが、内容は2012年の『ストライクウィッチーズ 劇場版』のセルフパロディ

ストライクウィッチーズ 劇場版

2012年 アニメ映画(1時間35分) 好感度4

ファン向けの作品といった印象。絶対に観ないといけない訳でもない。

以下ネタバレあり:

宮藤再覚醒には納得しきれない気持ちもあった。その後、武器を二丁持っているバルクホルンから宮藤に武器が託されたシーンはアツかったが、宮藤はその武器を使ってなかったようにも見えた。

ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow

2014年 アニメ(全3話) 好感度7

主人公を含む扶桑以外の登場人物にフォーカスを当てたOVA作品。劇場版より後に出た作品だが、時系列的には劇場版より前の話になる。全3話だが、それぞれ登場人物が絞られていたことで話が上手くまとまっていて観やすかった。第1話と第2話は脚本も良かった。第3話については賛否両論ありそう。全体的に作画も良く、アクションシーンについても申し分ない。シリーズでは不遇な扱いを受けがちな戦艦も戦果を上げている。しかしエロオヤジパートは明確に減っている。でもこれぐらいのバランスで充分。本音を言うとエイラとサーニャの話も観たかった……

ブレイブウィッチーズ

2016年 アニメ(全13話) 好感度6

好きなキャラクター … クルピンスキー

初速が遅い。やはり色んなキャラクターが出てきてから面白くなるのでそれまでの序盤が「耐え」になり気味。加えて『ストライクウィッチーズ』と同じく新しいキャラクター10+1名の名前を覚える必要があるので取っ掛かりにくい。ストライクウィッチーズ』シリーズと比較すると、怒られてしまったのか、時流なのかは分からないがエロオヤジ成分が消滅しかかっている。「~するの」回も無い。エロオヤジ最後の抵抗であろうお尻を見せたいであろうアングルなどは部分的に見受けられる。キャラクターに焦点を当てると、ラル少佐は脚本がどう動かしたら面白くなるか分かっていたので良いキャラクターになっていた。

以下ネタバレあり:

エイラ、サーニャ、宮藤の三名の再登場にオオ……となった。ありがとう。10話に差し掛かったところで「これ最後どうやってひかりちゃん活躍させるの?」と思ったけどちゃんと伏線敷いて回収もして、502の皆も活躍させた(個人的にはジョゼの扱い方が良かった)上でひかりちゃんらしく勝ったので良かった。(結局ネウロイが何者かは分からなかったけど)

ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN

2020年 アニメ(全12話) 好感度8

純粋に面白い。これまでの話からのセルフオマージュ的な展開もあり、作画も良く、アクションもダイナミックになっている。2020年のアニメって凄い。ブレイブウィッチーズ』には申し訳ないが、やはり宮藤、501が主人公だと安心する。エロオヤジ要素も(手心を加えられて)復活。エロオヤジ要素に関しては第7話「ポヨンポヨンするの」で謎の光が自嘲のように使われていたのには笑った。他には登場するネウロイにもバリエーションがあって、毎度どう倒すのかワクワクさせられる。劇伴も良い。キャラクター単位の話ではバルクホルンのポジション、活躍が特に光っていた。エイラとサーニャは相変わらず可愛い。

以下ネタバレあり:

ラスボスとなるネウロイが都市型というアイデアは面白かった。しかし9話から最後に向けてのヤマがそれまでの回の面白さに勝てていなかったというのが素直な感想で、ラストは(意図的かもしれないが)劇場版と重なる部分も強かった。服部がサブ主人公、あるいは宮藤の補助のような立ち位置にあったが、劇場版と違って軍規を振り回さなくなったのもあってキャラクターが弱かった。

SHUFFLE!

2006年 アニメ(全24話) 好感度8

好きなキャラクター … 芙蓉楓

主題歌◎。後半までは「王道」。予想を外さない展開が続くので良く言えば安心して観られるが、裏切りが無く退屈の裏返しでもある。あと、乳首が見える。

以下ネタバレあり:

この作品は4部構成だと考えている。普通にラブコメをやっている1部、魔界とプリムラを掘り下げる2部、楓を掘り下げる3部、そして最後は亜沙先輩を掘り下げる4部の4つに分けられると思っていて、3部に突入する第18話「稟の好きなヒト」からのジェットコースターのような展開がとても気に入っている。自分は楓ちゃんに感情移入しながら観ていたのと、ぐしゃぐしゃになっているヒロインが好きなのでもう色々とたまらなかった(褒めています)。伝説として浅チャプな感じに語り継がれている「空鍋」のシーンもインパクトが絶大かつ描写も丁寧で素晴らしかった。楓を演じる後藤邑子の演技も効果的。2部で出てきた「ユグドラシル計画」が伏線として4部に繋がっていたことや、プリムラが後半に連れてどんどん感情豊かになっていったのもとても良かった。前半が退屈と評したが、ちゃんと話数を確保しているので「オイ!これまだやってないのに終わりやがったな!」と言いたくなる部分も無かった。最終話にエグい流血があるので注意。

ダンガンロンパ The Animation

2013年 アニメ(全13話) 好感度7

好きなキャラクター … 腐川冬子

ゲームの振り返りとしては悪くないどころか素晴らしい出来なのだが、個人的にはアニメだけで『ダンガンロンパ』の鑑賞を済ませてしまうのはあまりにも勿体ない。アニメ『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』で感じたようなゲーム原作アニメ特有の尺不足感が否めない。尺を詰めるための工夫として情報の位置を動かしたり見せ方を変えるのは上手かった。ゲーム本編ではパートボイスだった部分に声優の演技が追加されていたり、立ち絵が切り替わるだけだった部分に映像がつくことでキャラクター達の厚みが増していて、特に腐川は本編以上に生き生きとしていた。終盤は映像があることで更に勢いがついて盛り上がる場面も多かった。苗木誠を演じる緒方恵美の演技は必見。ここまででかなり褒めているが、作画が好みでないので減点。

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

1995年 アニメ映画(1時間22分) 好感度8

好きなキャラクター … バトー

ひたすら画と世界観がカッコよくて見入っていた。個人的に気に入っているのはトグサのマテバに関するくだりと草薙少佐が全く瞬きをしないところで、人間のようで人間でないサイボーグらしさ、その質感が上手く表現されていた。好きなキャラクターはバトー。草薙がサイボーグ寄りなのに対して人間臭いのが良かった。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

2003年 アニメ(全26話) 好感度10

好きなキャラクター … バトー

ずっと面白い怪物作。「不朽の名作」とはこういうことかと感じさせられた。ほとんどの回を観終わる度に「今回も面白かった」と言っていた記憶がある。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』と比較するとより分かりやすく、(複数話に跨る回もあるが)20分程度で1回が完結することや、アイキャッチが挟まれず前後編がシームレスに繋がることから鑑賞もしやすい。あとは少佐が人間らしくなっている。とにかく話が面白かった。キャラクターも立っていて、それぞれの立ち回りにも全く違和感がない。その上で細かい台詞回しも粋でグッとくる。軸となっているテーマや世界観を活かす力が強く、脚本力を感じた。サイバーパンクとしてではなく刑事ドラマとして観ても◎ 

以下ネタバレあり:

テーマがテーマなだけあって答え合わせを行う最後がやや難解。とはいえ荒巻も「外部記憶装置が無いとついていけん話だ」と言っていたのでひと安心。

最後に

結局また朝まで記事書いてました。上半期はとにかくハルヒストライクウィッチーズでしたね。2022年の終わりには下半期編も書きたいですね。◯◯編と書くとなんだか『サンリオタイムネット』みたいですよね。上半期は「かみはんき」って読むからあんまりそういう印象無いけど上半期も下半期も一文字変えたら上半身と下半身でスケベですよね。この記事の反響次第では2021年編も書こうかなと思います。

※カード画像はゼノンザード<ZENONZARD>公式サイト│ BANDAIより引用させていただきました。