統率者戦における安価な汎用カード

24/02/29追記:

多色のカードを追加しました。

 

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり、ときおり配信したりしています。

 

別の記事でカジュアルな統率者戦における汎用カードをまとめていたのですが、「それも個別で記事にしてみては?」という意見があったので今回はそういった趣旨の記事です。

統率者戦における汎用カードは相手に干渉あるいは抵抗する手段(応手)であることが多く、統率者戦の醍醐味に繋がっているものが多いです。

「色が合っていれば全部採用!」という訳ではないことに留意した上でご覧ください。統率者に合わせて取捨選択することが大事です。

記事のタイトルには「安価」とありますが、1,000円を一つの基準としています。

カードの選定は僕が所属しているコミュニティの方々にも協力してもらいました。本当にありがとうございます。

《剣を鍬に》、《流刑への道》

なんと白1マナで唱えられる追放除去です。取り回しがよく、追放してしまうので死亡した時の誘発を持つクリーチャーも後腐れなく処理することができます。《流刑への道》は本当にどうしようもないぐらい土地に詰まってしまったとき、自分のクリーチャーを対象に唱えることで土地を伸ばせる小テクがあります。

《過大な贈り物》、《真夜中の一撃》

 

《内にいる獣》(後述・緑)のような万能除去です。破壊したお詫びとして相手にトークンを渡してしまいますが、大して気にならない場面の方が多いです。《過大な贈り物》《真夜中の一撃》よりもトークンのサイズが大きい代わりに土地も破壊することができるので《迷路の終わり》のような致命的な土地に干渉することができます。どちらか1枚を採用したいという場合は統率者のP/Tなどの事情を鑑みるか、好みで選んでしまってもいいと思います。

《大群退治》、《啓示の刻》

白が誇る全体除去、いわゆるラスゴ*1です。どちらも条件を満たすとコストが軽減されることで扱いやすくなっていますが、4人でプレイする統率者戦ではより簡単に軽減されていきます。そして何よりもプレイしたいときの状況とコスト軽減の条件が噛み合っているのもポイントでしょう。《啓示の刻》はクリーチャーに加えて、厄介なアーティファクトやエンチャントにも対処してくれます。自分のアーティファクトやエンチャントも巻き込んでしまうことの裏返しとも言えますが、統率者を選べば強力なリセットボタンとして機能するでしょう。もちろん、イラストとテキストが美しい本家《神の怒り》を採用するのもいいでしょう。

《ヘリオッドの介入》

複数のアーティファクトやエンチャントに対処できる《解呪》です。インスタントなのもポイントで、取り回しが良い呪文になっています。ライフゲインのモードも備えていますが、こちらも終盤のタイマンなどで活躍するので馬鹿にできません。

《完璧な策略》

先ほど全体除去を紹介しましたが、逆に全体除去の対策となるカードもあります。統率者ピッチの俗称で親しまれているサイクル*2の1枚で、統率者をコントロールしていればマナ・コストを支払わずに唱えることができます。

お金が出せるのであれば《テフェリーの防御》も検討してみてはいかがでしょうか。

《取り引き》

白のドローソースは、「みんなで引こうよ」の精神。長らく白はドローが苦手でしたが、最近になってようやくこういったカードがもらえるようになりました。

《雨ざらしの旅人》

自分よりも多くの土地をコントロールしている対戦相手がいる場合、自分のライブラリーから土地をサーチできるようになるクリーチャーです。能力の起動には白マナ1つとタップが必要ですが、《雨ざらしの旅人》自身が1マナと軽いのであまり気になりません。白には土地に関連したカードがいくつかありますが、平地と結びついている場合がほとんどです。その一方で《雨ざらしの旅人》は白ながらも平地の指定がなく、好きな土地を引っ張って来られるので《皇国の地、永岩城》《ボジューカの沼》などの能力を持つ土地を場面に応じて使うこともできます。

 

白鳥の歌》、《断れない提案》

 

おおよそクリーチャーでない呪文を打ち消す呪文です。白鳥の歌*3安価に含めるのは少しずつ感覚が麻痺しつつあるかもしれませんが、強力なカードであることには変わりないので紹介します。クリーチャーは打ち消せませんが、やはり1マナというのは非常に魅力的で、相手からしても厄介です。

《秘儀の否定》、《対抗呪文》

 

青の華とも言える打ち消し呪文です。《秘儀の否定》は土地が詰まっているときにはドロー呪文として雑に唱えてしまうことも。《対抗呪文》青青を要求するので採用の際は統率者とよく相談しましょう。

《猿術》、《急速混成》

 

意外なことに、青にも1マナクリーチャー除去があります。どちらも《内にいる獣》(後述・緑)のようにお詫びトークンをプレゼントしますが、脅威を3/3のバニラ*4にしてしまえるのであれば安いものでしょう。

《現実変容》

1マナ増えた代わりに追放できるようになった青のクリーチャー除去です。例によってお詫びがあり、追放したクリーチャーのコントローラーのライブラリーの一番上のカードを予示します。詳しくはカード画像内の注釈文を読んでください。基本的には能力を持たない2/2として振る舞います。また、このカードを無限に唱えることで対戦相手のライブラリーを削り切って勝つという面白い使い方もあります。

《速足の学び》

青が得意とするドローソースの1枚です。インスタントであることが重要で、打ち消し呪文などの他のインスタント呪文を構えつつ、何事も無ければ自分の手番が来る前に《速足の学び》でドローするという動きができます。

《意外な授かり物》

変則的なドローソース全員がカードを引けるので統率者ならではのパーティー感もあります。

《神秘の教示者》

教示者、あるいはその英語名からチューターとも呼ばれるサイクルの1枚。青のチューターはインスタントソーサリーをライブラリーの一番上に積み込むことができます。状況に応じて全体除去を持ってきたり、追加ターンコンボパーツなどのフィニッシュ手段に繋げることもできます。サーチするカードを公開するという性質を逆手に取って《残骸の漂着》を積み込むといった面白い使い方も。

《暗黒の儀式》

ダリチュの略称で長年親しまれてきた黒のマナ加速統率者の早出しはもちろん、1ターン中のアクションを増やしたりX呪文の強化に当てたりと強く使える場面がとても多い呪文です。

《四肢切断》、《殺し》

黒はクリーチャーの除去が得意な色です。《四肢切断》ファイレクシア・マナ2点のライフで支払うことができるので4点のライフと不特定1マナで唱えることができます。《殺し》黒いクリーチャーは対象にできないことに注意する必要がありますが、をコントロールしていればマナの代わりに4点のライフを支払うことで唱えられます。ライフがピンチなときは額面通り4マナで唱えることもできます。

《シェオルドレッドの勅令》、《魂の粉砕》

いわゆる布告除去*5呪禁被覆破壊不能に強いのが特徴になっています。この2枚はインスタントかつ、各対戦相手に作用するのもポイント。

《大群への給餌》

こちらもクリーチャー除去ですが、エンチャントを破壊することもできます。黒はエンチャントを対処する手段が非常に限られている色なのでこのカードの価値は高いです。

《毒の濁流》

全体除去破壊ではなくマイナス修整を掛けるので破壊不能のクリーチャーにも対処でできる点と、マナ・コストの軽さが魅力。「統率者マスターズ」で再録されて手に入りやすくなりました。

《夜の囁き》、《骨読み》

 

ライフを犠牲にしてカードを引くドローソース。癖がなく、扱いやすいです。

《ファイレクシアの闘技場》

いわゆる置きドローソース。ライフが40点から始まる統率者戦では、毎ターン1点のライフを失う程度のペナルティなんざ痛くも痒くもありません。しかし、そんなことは相手も分かっています。見え見えのアドバンテージ源であるため「こいつから早く倒そう」と集中砲火を浴びる点には注意。

《願い爪のタリスマン》

自分のライブラリーから好きなカードを手札に加えられる、夢のようなカード。しかし、使った後はこれを誰かに渡さないといけません。4人で競い合う統率者戦では誰に渡すかも重要です。カジュアルなゲームでは、みんなが「俺にくれ!」と盛り上がるカードの1枚。

《悪魔の意図》

自分のライブラリーから好きなカードを手札に加えられる、夢のようなカード。しかし、唱えるためにはクリーチャーを1体生け贄に捧げなければいけません。《練達の育種師、エンドレク・サール》のようにクリーチャー・トークを生み出せる統率者との相性は抜群。

《血空の主君、ヴェラゴス

自分のライブラリーから好きなカードを探してきて一番上に置ける、結構良いカード。しかし、能力を起動させるためには攻撃しなければなりません。といっても、接死を持っているので攻撃を通してもらいやすいです。デーモン・ならず者とクリーチャー・タイプに恵まれているのもポイントです。

《稲妻》、《削剥》

赤の除去は火力。《削剥》アーティファクトを破壊するモードも備えているので腐りにくいです。

《連鎖反応》、《冒涜の行動》

火力による全体除去。どちらも戦場にあるクリーチャーの数を参照しますが、4人で対戦する統率者戦においてはクリーチャーが並ぶことはそう珍しくもない光景なので扱いやすい呪文になっています。

《魔法暴走》、《混沌のねじれ》

《内にいる獣》の系譜にある万能除去……ですが、赤の呪文らしくお詫びランダム要素があります。とはいえ、赤でエンチャントに触れるカードは貴重なのでそれなりに目にすることでしょう。

《汚損破》

1マナで唱えるとシンプルなアーティファクト破壊、超過コストで唱えると対戦相手のアーティファクトを全て破壊する豪快な呪文に。マナを生み出すアーティファクトの採用率が高い統率者戦では相手の足止めとして有効に機能する場面も多いですが、《汚損破》超過で唱えるターンが隙になりやすいので注意。

《ティボルトの計略》

赤にも打ち消し呪文があります。が、赤らしくランダム要素があるお詫びを対戦相手に渡してしまいます。手順が多く複雑ですが、整理してみると以下のようになります。

  1. 呪文1つを対象として打ち消す
  2. 1、2、3から数字1つを無作為に選ぶ(サイコロを使って決める場合が多い)。
  3. 打ち消された呪文のコントローラーは、2.でランダムに選んだ数だけ切削*6する。
  4. 打ち消された呪文のコントローラーは、土地でない、打ち消された呪文と異なる名前を持つカード追放されるまでカードを追放していく。
  5. 条件に合致したカード追放したとき、それマナ・コストを支払わずに唱えてもよい。
  6. 追放された残りのカードはライブラリーの一番下に無作為の順番で戻す。

例)

  1. プレイヤーAが《呉主 孫権》を唱えた。それにスタックしてプレイヤーBが《ティボルトの計略》を唱えたことで、《呉主 孫権》は打ち消された。
  2. 1、2、3から数字1つを無作為に決める。今回はサイコロを振って、1-2が出た場合は1を、3-4が出た場合は2を、5-6が出た場合は3ということにした。サイコロを振った結果、4が出たので数字は2に決まった。
  3. プレイヤーAはカードを2枚切削する。
     
  4. プレイヤーAは、自分のライブラリーの一番上から土地でも《呉主 孫権》でもないカードが追放されるまでカードを追放していく。  
  5. 《偵察任務》土地でも《呉主 孫権》でもないカードなので、プレイヤーAはこれをマナ・コストを支払わずに唱えてもよい。
  6.  追放された残りのカードを無作為の順番でプレイヤーAのライブラリーの一番下に戻す。
     

《信仰無き物あさり》

扱いやすいルーティング*7呪文です。赤のルーティングはカードを捨ててから引くものがほとんどなのですが、これは引いてから捨てることができる優れものです。加えて《信仰無き物あさり》1マナでかつフラッシュバックまで持っているので取り回しが良いです。色が合うのであれば、《真紅の花嫁、オリヴィア》のような墓地を扱う統率者には是非とも採用したいですね。

《ラノワールのエルフ》ほか

 

いわゆるマナクリ(マナを生み出せるクリーチャー)です。動きの安定や、豊富なマナからビッグアクションに繋げられます。

《自然の知識》ほか

いわゆるランプ*8です。ライブラリーから土地を持ってくることでライブラリーの圧縮にも繋がりますし、統率者戦における土地はアーティファクトよりも相手からの干渉を受けにくいという点でも優れています。《桜族の長老》《ウッド・エルフ》など、クリーチャーによるランプも存在します。

 

《北方行》

デッキに採用する土地を基本土地に寄せる場合は、それらを氷雪土地にすることで更に《北方行》の採用も検討できます。引っ張ってくる土地は氷雪土地であれば良いので、である必要がないのもポイントでしょうか。《北方行》は「カルドハイム」で登場した氷雪タップインデュアルランドを引っ張ってくることもできます。一応ですが、「コールドスナップ」にも2色のマナを生み出せる氷雪土地があります。

 

《耕作》、《木霊の手の内》

 

固有色に緑を含む統率者の中でも重たいものや、上陸能力などを持っていることで土地とのシナジーが強力な場合は追加のランプとして《耕作》《木霊の手の内》を採用してもいいでしょう。

《繁茂》、《楽園の拡散》

土地にエンチャントすることで追加のマナを生み出せるようになるオーラです。土地が相手の干渉を受けにくいということは、土地にエンチャントするオーラも安心して使いやすい環境と言えるでしょう。その中でも1マナのもの、特に《繁茂》は土地であれば何にでもエンチャントできるので扱いやすいです。一方、《楽園の拡散》にしかエンチャントできないので注意しましょう。

《永遠の証人》、《永久の証人》

 

戦場に出たときに自分の墓地から好きなカードを回収できるクリーチャーです。シンプルながら役に立つ場面は多いです。クリーチャーである点を活かして《儚い存在》などで能力を使い回すのも強力です。

《再利用の賢者》

戦場に出たときにアーティファクトかエンチャントを破壊できるクリーチャーです。シンプルながら役に立つ場面は多いです。《永遠の証人》と名前を取り違えられることも多いです。クリーチャーである点を活かして《ディスプレイサーの仔猫》などで能力を使い回すのも強力です。

《刻み角》

戦場に出たときにアーティファクトを破壊できるクリーチャーです。対戦相手がコントロールするアーティファクトをタップインにさせるという厄介な能力も持ちます。クリーチャーである点を活かして《守護フェリダー》などで能力を使い回すのも強力です。

《巨大猿、コグラ》

基本的に、緑は格闘によってクリーチャー除去を行います。《巨大猿、コグラ》は戦場に出たときに格闘を行うので即効性があり、それでいてP/Tも大きいので格闘を行った後も戦場に残ることを期待できます。戦場に残れば、攻撃するたびに防御プレイヤーのアーティファクトやエンチャントをバリバリと破壊してくれるようになるので政治の材料としても優秀です。人間1体を手札に戻すことで破壊不能を得られる効果は忘れられがちですが、マジックの世界には人間がたくさんいるので覚えておくと得できる場面があるかもしれません。例えば、先ほど紹介した《永遠の証人》も人間です。

《内にいる獣》

万能除去。ここまで再三にわたり名前を出してきた本家《内にいる獣》です。緑はアーティファクトとエンチャント以外を直接破壊するのは苦手な色なので《内にいる獣》の汎用性が染みます。

《自然の要求》

緑1マナで使える《解呪》。相手に4点のライフを渡してしまいますが、統率者戦ではそう気になりません。1マナという取り回しの良さが何よりの魅力です。

《毒を選べ》

アーティファクトやエンチャント、飛行を持つクリーチャーに対して布告という形で対処する珍しい呪文。対象はこちらから選ぶことはできませんが、各対戦相手に作用する点が強力。

《英雄的介入》、《活力の覆い》

 

自分のクリーチャーやパーマネントを守る呪文です。対戦相手の全体除去にスタックして唱えられたときの気持ちよさは一度体験してみてほしいです。

《活力の覆い》の効果で登場する再生は少々複雑なキーワード処理なのですが、「ニューカペナの街角」で登場した盾カウンターと挙動が近いです。破壊のみに反応する、カウンターで管理しない盾カウンター(ただし破壊を肩代わりした後にタップする)といえばイメージしやすいでしょうか。クリーチャーを再生するときは、

  1. このターン、次に再生するクリーチャーが破壊される場合、代わりにそれから全てのダメージを取り除く。
  2. そのコントローラーはそれタップする。
  3. 戦闘に参加している場合、それ戦闘から取り除く。

という処理を行います。再生が難しいと感じる場合は、マジックに慣れてから採用を検討するというのも一つの選択です。

《調和》

シンプルながらも扱いやすいドローソース。緑は本来ドローが得意な色ではないのですが、《調和》「次元の混乱」という色ごとの得意不得意をめちゃくちゃにしたカード・セットで登場したカードなのでこんなことをやってのけています。

《守護者計画》

デッキを選ばない継続的なドローソース。統率者戦では基本的に採用するクリーチャーが重複しないので、クリーチャーが戦場に出るたびにドローがオマケでついてくるカードとして振る舞います。

《俗世の教示者》

チューターと呼ばれるサイクルの1枚。緑のチューターはクリーチャーを積み込むことができます。

白青

《ドビンの拒否権》、《権限否認》

 

クリーチャーでない呪文を打ち消す呪文。それぞれ異なる長所を持った頼れる呪文です。

スフィンクスの啓示》

種火が3マナと少々重たいのですが、ロングゲームで輝くドローソース。インスタントである点を活かして、突然のライフゲインで相手の思惑を外しながらも自分は勝利に向かうためのカードを求めにいくことができます。

《至高の評決》

打ち消されない全体除去。要求するマナ・シンボルの濃さには注意。

青黒

《悪意の大梟》

戦場に出たときにカードを1枚引ける、癖のないクリーチャーです。それだけではなく、飛行接死を持っているのでブロッカーとしてのスペックにも優れています。更にアーティファクト・クリーチャーであるため《工匠の主任、ウルザ》などとのシナジーにも期待できます。

《復活したアーテイ》

相手にカードを引かせてしまうものの、打ち消し除去を一枚で担ってくれるカード。手札にあると安心ですね。

《湖での水難》

《復活したアーテイ》のように打ち消し除去を兼ねるカードですが、対戦相手の墓地にあるカードの枚数を参照するという一癖ある呪文です。その代わり、2マナなので構えやすいという利点があります。《ンガスロッド船長》などの対戦相手を積極的に切削する統率者では頼れる呪文になります。

《人質取り》

クリーチャー、もしくはアーティファクト人質に取って封じ込めてしまうクリーチャー。マナを払うことで奪った人質を自分の戦場に呼び出すことができます。

黒赤

《終止》

癖のない単体除去です。「再生できない」の一文は稀に役立つことも。

ラクドスの魔除け》

3つのモードを持つ、魔除けサイクルの一枚。どのモードにも出番があり、サイクルの中でも汎用性が高いです。

《コラガンの命令》

4つのモードから2つを選んで使うことができる、命令サイクルの一枚。その場に応じた呪文として繰り出せることから汎用性に優れ、複数のカードに触れるので除去として使ってもアドバンテージを失いにくく使い勝手の良い呪文です。

《Fire Covenant》

Fire Covenant (1)(黒)(赤)
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、X点のライフを支払う。
好きな数のクリーチャーを対象とする。Fire CovenantはそれらにX点のダメージをあなたが望むように割り振って与える。

通常のマナ・コストに加えて支払ったライフの分だけクリーチャーに好きなようにダメージを与えられる呪文。《Fire Covenant》によるライフの支払いは、ライフが40点で始まる統率者戦でも痛い支払いになりがちです。同じくライフを支払う《毒の濁流》と違って自分のクリーチャーには被害が及ばなかったり、インスタントである点などの違いがあるので、デッキの事情とよく相談しましょう。そして何よりも《Fire Covenant》は日本語版が存在しない点が初心者に優しくありません。英語が苦手な方はマジックに慣れてから購入を検討しても良いでしょう。

赤緑

《外殻貫通》

アーティファクトエンチャントを1つずつ破壊できる呪文。2マナと軽いのもポイントです。

《野生の律動》

クリーチャーに速攻を持たせる手段の一つ。速攻が不要な場合は+1/+1カウンターにもできるのがこのカードの魅力です。クリーチャーが打ち消されなくなるというオマケも。

緑白

《エラダムリーの呼び声》

自分のライブラリーから好きなクリーチャー・カードを手札に加えられる、夢のようなカード。しかも、インスタントです。至れり尽くせりですね。怖……

《ミラーリの目覚め》

アンセム*9マナ加速が一つになったエンチャント。土地から追加でもう1マナ生み出せるようになるのはシンプルながらも非常に強力です。その能力を目当てに採用されることが多いですが、前半の能力がじわりと効いてくる場面も少なくありません。

白黒

《名誉回復》、《苦渋の破棄》

白黒が誇る万能除去です。《苦渋の破棄》は3点のライフルーズが生じますが、破壊ではなく追放であることのメリットは大きく破壊不能のエルドラージすらも吹き飛ばすことができます。その暁には卓の平和を守った英雄として讃えられること間違いなしでしょう。

《灯の燼滅》、《消失の詩句》

 

条件つきになった《苦渋の破棄》の親戚たちです。構えやすい2マナであることとパーマネントに触れることが利点でしょうか。《ニヴ=ミゼット再誕》を統率者に据えたデッキでは軽く扱いやすい2色のカードということで採用されることがあります。

《堕落した庄察頭、ロソ》

2つ目の呪文に反応して宝物を生成するハーフリング。この手のクリーチャーは対戦相手のアクションにしか反応しないものも珍しくないのですが、《堕落した庄察頭、ロソ》は自分の呪文にも反応します。そして、伝説のクリーチャーなので《アーボーグのラタドラビック》と並べると嫌な顔をされます。

青赤

《イゼットの魔除け》

3つのモードを持つ、魔除けサイクルの一枚。どのモードにも出番があり、サイクルの中でも汎用性が高いです。

《プリズマリの命令》

4つのモードから2つを選んで使うことができる、命令サイクルの一枚。その場に応じた呪文として繰り出せることから汎用性に優れ、複数のカードに触れるので除去として使ってもアドバンテージを失いにくく使い勝手の良い呪文です。

黒緑

《暗殺者の戦利品》

2マナで唱えられる万能除去。ただし、お詫びとして基本土地を渡してしまいます。対戦相手のパーマネントであればカード・タイプを問わないのはその使い勝手に大きく貢献しています。

《ウィンドグレイスの裁き》

各対戦相手の土地でないパーマネントを1つずつ破壊する呪文。5マナと構えて唱えるには重たい呪文ですが自分で対象を選べるのもあって強力です。

《選別の儀式》

ゴルガリカラー*10の呪文における最強候補です。マナファクトなどをバリバリと割りながらジャラジャラとマナを生む光景は残酷ながらも痛快

《ゴルガリの魔除け》

3つのモードを持つ、魔除けサイクルの一枚。再生については緑の「《英雄的介入》、《活力の覆い》」の項目を参照してください。

赤白

《ボロスの魔除け》

3つのモードを持つ、魔除けサイクルの一枚。どのモードにも出番があり、サイクルの中でも特筆に値するほど強力です。

《摩耗+損耗》

アーティファクトとエンチャントを破壊できる呪文。インスタントであることに加えて両方、あるいは半分だけで唱えられる融合呪文であることから非常に取り回しが良くなっています。

緑青

《成長のらせん》

おおむねインスタントになった《探検》。呪文はインスタントになるだけでとても便利になるんです。

《とぐろ巻きの巫女》

ランプ、あるいは疑似ドローとなるクリーチャー。アドバンテージを失わないので扱いやすいです。タフネス1であるため《頭蓋骨絞め》の犠牲になることも……

《ハイドロイド混成体》

特徴的なクリーチャー・タイプから一部では「クハビ」と呼ばれることもあるクリーチャー。ハイドラらしく、マナを注ぐほど強力になるデザインになっています。青が加わったことによって得られるリターンがドローになっており、ロングゲームでその本領を発揮します。何より、唱えたときに能力が誘発するので打ち消されてもライフとドローを得ることができます。本体も飛行トランプルを備えていることからフィニッシャーブロッカーとしても期待できます。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

いずれ、多色も書きます。いずれ……

追記: いずれ、多色も完成させます。いずれ……

追記の追記: 頑張りました。

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*1:すべてのクリーチャーを破壊する呪文の俗称。その元祖である《神の怒り/Wrath of God》の略称に由来する

*2:一つのコンセプトに基づいて作られたカード群のこと

*3:執筆時NM1,200円

*4:能力を持たないクリーチャーの総称。アイスクリームのバニラが由来になっている

*5:対戦相手にクリーチャーを生け贄に捧げさせられる呪文《悪魔の布告》が由来になっている

*6:「そのプレイヤーが、自分のライブラリーの一番上からカードをN枚自分の墓地に置く」というキーワード処理

*7:カードを引き、捨てるという効果

*8:恒久的なマナ加速のこと。ランパンとも。その名称は《不屈の自然/Rampant Growth》を由来とするという説があるが、はっきりしない

*9:自分がコントロールしているクリーチャーに+1/+1修整を与えるカードの俗称。《栄光の頌歌/Glorious Anthem》に由来する

*10:黒緑の色の組み合わせのこと。ラヴニカ次元に登場するギルド、ゴルガリ団に由来

ヒュージ・リーダーズ《碑出告と開璃/Hidetsugu and Kairi》(コロッサル)

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

今年は動画を作りたいですね。

 

今回は統率者戦の変種フォーマット、ヒュージ・リーダーズパワーレベル: コロッサルで使っている《碑出告と開璃》の解説記事になります。

正直なところ、このデッキを記事にするかはかなり迷いました。このデッキは高速コンボに分類されるデッキで、一人回しは楽しいのですが《碑出告と開璃》の性質も相まって対戦相手からすると対処が困難で非常に強力……つまり、ガチデッキなのです。コロッサルは禁止されているカードを除けばやりたい放題できるパワーレベルですが、コロッサルの中にもカジュアルなゲームが存在することに留意する必要があります。参考にされる方はその点にも注意してください。

統率者

《碑出告と開璃》は3つの能力を持っています。少々複雑ですが、紐解いていきましょう。

  1. 飛行
  2. 戦場に出たときにカードを3枚引く。
    手札からカード2枚を自分のライブラリーの一番上に望む順番で置く。
  3. 死亡したとき、対戦相手1人を対象とする。
    自分のライブラリーの一番上のカード1枚を追放する。
    対象に取られたプレイヤー追放されたカードのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
    追放されたカードがインスタントやソーサリーである場合、マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。

要約すると、戦場に出たときにライブラリーの一番上を操作し、死亡したときにライブラリーの一番上からインスタントもしくはソーサリーの踏み倒しを行う。そのついでに対戦相手1人のライフを削るという能力を持っています。

死亡してすぐにライブラリーの一番上をめくりたくなりますが、先に対戦相手1人を対象に取ることを忘れないようにしましょう。

《碑出告と開璃》は5マナで、通常の統率者戦ではその重さが少し気になるところですが一転してヒュージ・リーダーズでは最軽量クリーチャーです。軽量の妨害というものが限られており、ダメージや破壊による除去では死亡したときの効果を誘発させてしまうことから《碑出告と開璃》はフォーマットに合致している統率者の一人(二人?)と言えるでしょう。

そんな《碑出告と開璃》はこんな人にオススメの統率者です。

  • 一人回しが好きだ
  • 高速コンボで人を轢き倒したい
  • 呪文を連打して気持ちよくなりたい
  • クリーチャーを酷使して気持ちよくなりたい

コンボ

ここまでのセクションでこのデッキが高速コンボであることに触れていますが、実際のコンボの流れを見ていきましょう。

  1. 《碑出告と開璃》を戦場に出す。
  2. カードを3枚引く。
  3. 手札にあるカード2枚をライブラリーの一番上に置く。このとき、墓地からクリーチャーを戦場に出すインスタントもしくはソーサリーの呪文(以降これを蘇生呪文と表記)が一番上になるようにする。

  4.  継続的に生け贄に捧げられる手段(以降これをサクり台と表記)を用いて《碑出告と開璃》を生け贄に捧げる。このとき死亡した《碑出告と開璃》は統率領域に戻さず、墓地に送る。

  5. 《碑出告と開璃》が死亡したときの能力が誘発する。対戦相手1人を対象に取り、ライブラリーの一番上のカードを追放する。
  6. 対象に取られた対戦相手は、追放されたカードのマナ総量に等しいライフを失う。
  7. マナ・コストを支払わずに追放されたカードを唱える。これにより《碑出告と開璃》が墓地から戦場に戻る。
  8. 再び《碑出告と開璃》が戦場に出たときの能力が誘発。カードを3枚引き、蘇生呪文がライブラリーの一番上になるようにカードを置く。
  9. 大量に含まれている蘇生呪文をライブラリーから引き続けられる限りこの手順を繰り返すことができるので、その分だけ対戦相手1人のライフを失わせる効果も繰り返されて勝利する。*1

コンボの手順は上記の通りですが、基本的にはライブラリーの一番上に置くカードを工夫することで《不浄なる者、ミケウス》《トリスケリオン》を墓地に揃え、《生ける屍》などの全体蘇生呪文によってこの2体を戦場に戻すことによって可能になる無限ダメージによる勝利*2を目指します。

デッキリスト

▲ 随時更新。

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解説

《堕天使》ほか

 

Scryfallを駆使して探し回った珠玉のサクり台です。

5マナ以上でテキストに「Sacrifice」と「Creature」が含まれる黒と青と無色のカードを全部見ました。

ここにいないものはタップが必要だったり、マナを要求されたり、アップキープなどの限られたタイミングでしか生け贄にできなかったりと取り回しにやや難があるものだったので、この項目はヒュージ・リーダーズ黒のサクり台を使いたい人にとって参考になると思います。

Scryfallは条件を決めてカードを検索できるのはもちろん、ビジュアルで検索結果を表示してくれるのでヒュージ・リーダーズのデッキを組むときはめちゃくちゃお世話になります。言語が変更できるのもポイントですね。オススメです。是非使ってみてください。

《吸血鬼の大将軍》再生に詳しくない方からすると「この能力は何度も起動できないのでは?」という印象を抱くかもしれませんが、問題ありません。再生は最近のものだと盾カウンターと挙動が近いです。破壊のみに反応する、カウンターで管理しない盾カウンター(ただし破壊を肩代わりした後にタップする)といえばイメージしやすいでしょうか。《吸血鬼の大将軍》の注釈文にも詳しく書いてあるので、そちらを読むとより理解が深まるでしょう。再生は盾カウンターとは異なり、カウンターで管理しないので分かりづらいのですが、なんとストックができます。*3つまり、能力を2回起動すると破壊を2回肩代わりしてくれます。なので再生による盾(と便宜上呼びます)をたくさん貰うために《吸血鬼の大将軍》の能力を何度も起動することは適正なのです。

《サディストの催眠術師》の能力は自分を対象に起動することもあります。自分の手札にある《不浄なる者、ミケウス》《トリスケリオン》を捨てることができるので覚えておきましょう。

《死体生まれのグリムグリン》も自身がアンタップ状態でも問題なく起動できます。

《サモン・アンデッド》ほか

    

切削(あるいは諜報)がついた蘇生呪文です。あればあるだけ《碑出告と開璃》が強くなるので、新しいものが登場するのを楽しみにしています。

使い方としては、

  1. 《碑出告と開璃》を戦場に出す。
  2. カードを3枚引く。
  3. 手札にあるカード2枚をライブラリーの一番上に置く。このとき、切削がついた蘇生呪文が一番上に、その下に墓地に落としたいカード不要なカードが続くようにする。
  4. サクり台を用いて《碑出告と開璃》を生け贄に捧げる。このとき死亡した《碑出告と開璃》は統率領域に戻さず、墓地に送る。

  5. 《碑出告と開璃》が死亡したときの能力が誘発する。対戦相手1人を対象に取り、ライブラリーの一番上のカードを追放する。
  6. 対象に取られた対戦相手は、追放されたカードのマナ総量に等しいライフを失う。
  7. マナ・コストを支払わずに追放されたカードを唱える。これによりライブラリーの一番上のカードを切削しながら《碑出告と開璃》を墓地から戦場に戻す。
  8. 再び《碑出告と開璃》が戦場に出たときの能力が誘発。カードを3枚引き、蘇生呪文がライブラリーの一番上になるようにカードを置く。切削しているので新しいカードを引くことができる。

このようにライブラリーの一番上をどんどんリフレッシュしていくことで新しいカードを引いてさらなる蘇生呪文にチェインしていくのが《碑出告と開璃》の基本になるので、これらのカードは特に重要といえるでしょう。

 

他にも《不穏の標》シャッフルによって、《宿命的復活》占術によってライブラリーの一番上をリフレッシュすることができます。《宿命的復活》ヒュージ・リーダーズの歴史を記した教科書が出版されるのであればまず間違いなく取り上げられるであろう呪文の1枚である《アミナトゥの占い》が禁止される前はインスタントであることにも価値がありました。

《光素蓄積のスカーブ》、《深海の破滅、ジャイルーダ》

全体蘇生呪文(後述)によって釣り上げたときにライブラリーの一番上を切削できるクリーチャーです。切削によってライブラリーの一番上をリフレッシュしたり、《不浄なる者、ミケウス》と《トリスケリオン》を墓地に揃えることが重要なので《深海の破滅、ジャイルーダ》の踏み倒しには期待していません。しかしながら《不浄なる者、ミケウス》と《トリスケリオン》は共にマナ総量が偶数なので、稀に釣り上がることがあります。《光素蓄積のスカーブ》は戦場に出たときに自分の墓地から蘇生呪文をライブラリーの一番上に積み込むことができるので、蘇生呪文が途切れることがありません。また、《深海の破滅、ジャイルーダ》《光素蓄積のスカーブ》はどちらも青のカードであることから《意志の力》《誤った指図》のコストとしても使えます。

 

今回のリストでは採用していませんが、ヒュージ・リーダーズのカードプールには要注意カード《徴用》も含まれているので通常の統率者戦よりも青のカードであることの価値が高いと言えるでしょう。

今回のリストでもロリアンの発見》海門修復》は土地としても扱える青のカードである点を評価しての採用となっています。

 

《生ける屍》ほか

  

全体蘇生呪文です。この呪文を唱えて《不浄なる者、ミケウス》と《トリスケリオン》を戦場に揃えるのが目標となります。《生ける屍》《黄昏の呼び声》は相手のクリーチャーも戦場に戻してしまうので注意しましょう。《多元宇宙の突破》などは自分だけでなく相手のライブラリーも切削します。

《墓入りの妨害》、《末永く》

 

全体ではないものの、複数のクリーチャーを墓地から戦場に戻せる呪文です。とはいえ、《墓入りの妨害》はパーティーに含まれる4種のクリーチャー・タイプのいずれかを持つクリーチャーしか追加で戦場に戻せません。

戦士です。《墓入りの妨害》1枚で墓地から《碑出告と開璃》とサクり台を揃えることができます。

クレリックです。もう1体墓地から戦場に戻せます。後はもうお分かりですね。

《失われた宝物庫の学者》

ヒュージ・リーダーズで最も愛されたスフィンクスでしょう。《アミナトゥの占い》が禁止されるまでは、《アミナトゥの占い》から追放されてそのまま《アミナトゥの占い》をもう一度唱える動きが凶悪でした。このデッキでは《多元宇宙の突破》などで墓地に落ちてしまった全体蘇生呪文を唱える役割を持ちます。が、役割が少々狭く《アミナトゥの占い》が禁止された今では優先度が低いかもしれません。青のカードである点は評価しています。

早く再録して日本語で刷ってくれ!!!!

《時間の伸長》、《エルドラージ覚醒》

 

追加のターンを得られる呪文です。《碑出告と開璃》を墓地から戦場に出すことはできませんが、追加のターン中に手札からマナを払って蘇生呪文を唱えることで問題なく動くことができます。なので、このデッキでは対戦相手のライフを大きく失わせることができるマナ総量が高い蘇生呪文よりも手札から唱えやすい蘇生呪文が優先されています。対戦相手のライフを失わせる効果が重要視されていないとも言えますね。

追加のターンを得ることで獲得できる一番の恩恵はクリンナップ・ステップです。《碑出告と開璃》はチェインが繋がるごとに手札がどんどん増えていきます。なかなか手札が減らないというヒュージ・リーダーズの性質も相まって、手札が8枚以上になることも珍しくありません。そのままクリンナップ・ステップを迎えることができれば、手札から大量のカードを捨てることができます。もうお分かりかもしれませんが、手札に《不浄なる者、ミケウス》や《トリスケリオン》があればそれらを捨てて全体蘇生呪文からの無限ダメージへの準備に充てることができます。

《ダクムーアの回収場》

先に墓地に落としておくことで擬似的な切削として使える土地です。統率領域から《荒地》をプレイすることで手札を溢れさせてクリンナップ・ステップでカードを捨てるヒュージ・リーダーズ頻出のテクニックも利用していきましょう。《碑出告と開璃》が戦場に出たときのドローを《ダクムーアの回収場》が持つ発掘に置換することでライブラリーの一番上をリフレッシュできます。

《肉体の裏切り》

掲載時のリストでは採用されていませんが紹介。除去蘇生、あるいはその両方を選べる珍しい蘇生呪文です。このデッキは《碑出告と開璃》が戦場に出たときの誘発型能力を前提に構築されているので、《機械の母、エリシュ・ノーン》で詰みます。

ですが、《肉体の裏切り》があればその状況を打開することができるようになります。うーん、やっぱり採用した方がいいのかも。

最後に

《碑出告と開璃》でデッキを組むに至った経緯を少し語らせてください。

僕が引っ越しをする前、地元にある小さなカードショップCARDSHOP蒼猫亭にめちゃくちゃお世話になっていました。ある日手ぶらでカードを買いに行ったところ、店長さんから「デッキを貸すので、統率者の大会に出てみませんか」と誘われました。CARDSHOP蒼猫亭では統率者デッキの貸し出しが行われていて、借りて遊ぶことができるデッキの一つが《碑出告と開璃》を統率者に据えたデッキでした。《碑出告と開璃》をサクり台で生け贄に捧げて、蘇生呪文をどんどんチェインさせていって対戦相手のライフを削りきることがコンセプトになっていました。僕は「店長さんが言うのなら」とデッキを手に取り、簡単に使い方を教わって試合に臨みました。その試合でチェインコンボを成立させて勝利を収めた僕は、すぐにある閃きに至ります。

これは、ヒュージ・リーダーズでも成立するのでは……?

あの日、あのカードショップであのデッキを借りることがなかったら《碑出告と開璃》に興味を抱くこともなかったかもしれません。このデッキが生まれることもなかったでしょう。CARDSHOP蒼猫亭の店長さんには本当に感謝しています。CARDSHOP蒼猫亭はとても良いところなので皆さんも神戸に立ち寄った際には是非訪れてみてください。営業日と営業時間が限られているので、よく確認してから行きましょう。新枠あたりのカードが綺麗にファイリングされているので「何それ……」と言われそうなカードを手に入れるときに本当にお世話になりました。当たり前ですがよく使われるカードや新しいカードも取り扱ってますよ!帰省したらまた行きたいです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

《碑出告と開璃》はシンボルが濃いので適当な手札でキープすると5マナあっても唱えられなかったりするので気をつけてください。

皆さんもクリーチャーを酷使して対戦相手のライフをめちゃくちゃにしましょう。

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

*1:ヒュージ・リーダーズではプレイヤーの初期ライフは25点。

*2:《不浄なる者、ミケウス》によって不死を得た《トリスケリオン》が+1/+1カウンターを対戦相手と《トリスケリオン》自身に撃ち込むことで、無限に《トリスケリオン》が戦場に戻りながら無限にダメージを与えられるコンボ。

*3:僕はストックできないと勘違いしていたのですが、このことを認定ジャッジのKazuhisa Hamasakiさんに教えていただきました。この場を借りて感謝します。

EDH《ハンス・エリクソン/Hans Eriksson》

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

 

今回は統率者戦で愛用している、カジュアルな《ハンス・エリクソン》デッキの解説記事です。レベルは5-6を想定しています。

統率者

▲ ああ!ハンス、逃げて!統率者紹介よ!

ハンスの歴史

この記事で扱う統率者《ハンス・エリクソン》は面白いバックボーンを持つカードなので、おさらいしておきましょう。

その歴史を語るには避けて通れない1枚のカードがあります。

それは……

▲ 画像は「統率者(2011年版)」のもの。

「ああ!ハンス、逃げて!ルアゴイフよ!」

――サッフィー・エリクスドッターの最期の言葉

なんと《ハンス・エリクソン》は1995年発売の「アイスエイジ」に収録された《ルアゴイフ》のフレーバー・テキストで初めて登場した……ただそれだけで、それ以上でもそれ以下でもないキャラクターでした。

▲ 画像は「統率者レジェンズ」のもの。

「えっ、またか。」
――ハンス

しかし、開発のマーク・ローズウォーターが《ルアゴイフ》のフレーバー・テキストを気に入っていたことから、1998年発売の「ストロングホールド」に収録された《黄泉からの帰還者》のフレーバー・テキストに《ハンス・エリクソン》が再登場。

更には2004年発売のジョーク・セットアンヒンジドにて《"Ach! Hans, Run!"》として《ルアゴイフ》のフレーバー・テキストを再現するカードが登場しました。

2006年発売の「時のらせん」では、弟である*1《ハンス・エリクソン》に《ルアゴイフ》から逃げるように警告した《サッフィー・エリクスドッター》がカード化されました。

 

▲ 画像は「時のらせんリマスター」のもの。

《ハンス・エリクソン》に警告を発するも自身は《ルアゴイフ》に襲われて命を落としてしまう、というエピソードが上手くカードに落とし込まれているヴォーソス*2感涙の1枚になっています。

それから14年

2020年「統率者レジェンズ発売

テヴェシュ・ザットジャレッド・カルサリオンといったさまざまな時代・次元を出典とするキャラクターがカード化されました。*3

そしてそのなかには、一行のフレーバー・テキストから生まれた伝説のクリーチャーの姿がありました。

ハンスの能力

テキストが長く、少し分かりづらいので順番に紐解いていきましょう。

  1. 自身が攻撃するたびにライブラリーの一番上のカードを公開する。

  2. それがクリーチャーだった場合、タップ状態かつ《ハンス・エリクソン》の防御プレイヤーか、そのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃している状態で戦場に出す。

    公開したカードがクリーチャーでなかった場合はそのまま手札に加える。

  3. クリーチャーを戦場に出した場合、そのクリーチャーと《ハンス・エリクソン》を格闘させる。

《ルアゴイフ》のフレーバー・テキストがそうだったように、《ハンス・エリクソン》がクリーチャーに目をつけられて襲われてしまうというユニークな能力を持っています。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

例を交えて能力を見ていきましょう。

例1)

  1. 《ハンス・エリクソン》が攻撃。

     

  2. ライブラリーの一番上のカードが公開される。今回は《自由なる者ルーリク・サー》だった。

  3. クリーチャー・カードだったので《ハンス・エリクソン》を防御しているプレイヤー*4に向かってタップ状態かつ攻撃している状態*5で戦場に出る。

  4. 《ハンス・エリクソン》と《自由なる者ルーリク・サー》が格闘を行う。

    今回のケースでは《ハンス・エリクソン》は《自由なる者ルーリク・サー》から6点のダメージを受けて死亡し、《自由なる者ルーリク・サー》は《ハンス・エリクソン》から1点のダメージを受ける。

  5. ブロック・クリーチャー指定ステップに入り、防御プレイヤーが《自由なる者ルーリク・サー》に対してどう防御するのか選ぶ。

ポイントとしては、《原初の嵐、エターリ》のように「攻撃するたび」を条件としている誘発型能力は《ハンス・エリクソン》の能力で戦場に出た場合は誘発しないことが挙げられるでしょうか。

 

▲ それでも、強力なことに変わりはない。

例2)

  1. 《ハンス・エリクソン》が攻撃。

     

  2. ライブラリーの一番上のカードが公開される。今回は三顧の礼だった。

  3. クリーチャー・カードではなかったので、公開した《三顧の礼》を手札に加える。

  4. ブロック・クリーチャー指定ステップに入り、防御プレイヤーが《ハンス・エリクソン》に対してどう防御するのか選ぶ。

このように《ハンス・エリクソン》の能力は踏み倒し、あるいはアドバンテージ源として機能します。

ハンスの活用

ここまで《ハンス・エリクソン》の歴史と能力を見ていきましたが、彼を活かして戦っていくにはどうすれば良いのでしょうか。《ハンス・エリクソン》と一緒に素敵な日を送るための、基本となるカードをいくつか紹介していきましょう。

 

まずは《ハンス・エリクソン》の能力で参照する自分のライブラリーの一番上を操作するカード。「ダブルマスターズ2022」で再録されて入手しやすくなった《師範の占い独楽》は定番中の定番です。似たような効果を持つ《森の知恵》《ミリーの悪知恵》なんかも良いですが、どちらもそれなりの価格のカードなので財布と要相談です。《有毒の蘇生》は死亡した自分のクリーチャーを使い回すのは勿論のこと、いざという時は相手の墓地にも干渉できるのは意識しておきたいです。

▲ 相手の墓地利用を阻止しろ!

ライブラリーの一番上からクリーチャーを踏み倒しても、肝心の《ハンス・エリクソン》がクリーチャーに襲われて死亡してしまうと統率者領域から唱え直すところからやり直しになってしまいます。それでは素敵な日が台無しです。

そこで……

 

《ハンス・エリクソン》を《ルアゴイフ》に襲われても死なない身体にします。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

なるほど、ミスリルの胴着》を身に着けていたからこう言えたんですね。

《ハンス・エリクソン》の能力は攻撃するたびに誘発するので、追加の戦闘フェイズを得ることで1ターン中に複数回誘発させることを狙えます。特に《アクームの怒り、モラウグ》は固有色に緑を含む《ハンス・エリクソン》では《桜族の長老》三顧の礼などを絡めることによって非常に凶悪な働きを見せます。《アクームの怒り、モラウグ》による追加の戦闘フェイズで勝利を収めた試合も少なくありません。しかし、《アクームの怒り、モラウグ》の効果で得た追加の戦闘フェイズの後には追加のメインフェイズが無いことには注意。

今回掲載するリストには採用していませんが、踏み倒されたクリーチャーがパワー1の《ハンス・エリクソン》と格闘することから、激昂と組み合わせてみるのも面白いかもしれません。

ハンスとあなた

いかがでしょうか。

たった一行のフレーバー・テキストから生まれ、愛されてきたキャラクターである彼。

そんな《ハンス・エリクソン》は、こんな人にオススメの統率者です。

  • 大型クリーチャーで蹂躙したい

  • クリーチャーを踏み倒して気持ちよくなりたい

  • ライブラリーの一番上をめくってドキドキしてみたい

  • ちょっと不器用な統率者を使ってみたい

  • 「ああ!ハンス、逃げて!」と言ってみたい

  • 自然の美を愛するハンスの繊細な感性に共感した

  • サッフィーの無念を晴らしたい

  • というか、ハンスの姉

この記事を読んでデッキを組むか考えている方に伝えておきたいこととしては、不確定とはいえどクリーチャーを踏み倒す統率者なのでそれなりにヘイトが高いことでしょうか。《ハンス・エリクソン》との対戦経験がある方を相手にすると《ミリーの悪知恵》を唱えるだけで「ヤバい」と言われます。まあ、実際強いんやけどな。

デッキリスト

▲ 随時更新。

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解説

一部の採用カードや、その傾向については「ハンスの活用」の項目も参照。

《ムウォンヴーリーの獣記し》

接死、呪禁、到達、トランプルのうちいずれかの能力を持つクリーチャー・カードを探してライブラリーの一番上に積み込むことで、より確実に《ハンス・エリクソン》を悲惨な目に遭わせることができるクリーチャーです。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

ライブラリーの一番上から《ムウォンヴーリーの獣記し》自身が踏み倒されて《ハンス・エリクソン》と格闘することになっても、《ハンス・エリクソン》を死亡させることがない2/1というP/Tもデッキに噛み合っています。

 

主なサーチ先は《原初の征服者、エターリ》龍王アタルカ》

《原初の征服者、エターリ》はグルール・カラーの統率者の特権。大量のアドバンテージを獲得した上でトランプルを持つ7/7の本体が残るのは充分すぎるほどの脅威です。龍王アタルカ》はタフネス5以下の厄介なクリーチャーを直接焼き払えるのは勿論として、飛行とトランプルを持つ8/8ということで勝負の決定打になり得る性能を持ち合わせています。似たような能力を持つ《ボガーダンのヘルカイト》とは異なり、戦場に出たときの能力ではプレイヤーにダメージを与えられないので注意しておきましょう。

《山賊の頭、伍堂》

戦場に出たときにライブラリーから装備品をサーチして、そのまま戦場に出せる人間・バーバリアン。

▲ こないだナザーンが伝説のクリーチャーとして存在することに驚きました。

《山賊の頭、伍堂》といえば《多勢の兜》との無限コンボが有名ですが、今回はミスリルの胴着》《ナザーンの槌》をサーチすることで破壊不能の無敵《ハンス・エリクソン》を誕生させることを狙います。破壊不能を付与する装備品としてダークスティールの板金鎧》も採用していますが、《ミスリルの胴着》と《ナザーンの槌》はどちらも戦場に出たときにそのままクリーチャーにつくことからテンポも良く《ハンス・エリクソン》ならびに《山賊の頭、伍堂》との相性に優れます。《ハンス・エリクソン》が《ナザーンの槌》を装備した場合は+2/+0の修整を受けることで3/4となるので、3/3の《山賊の頭、伍堂》と格闘させると《山賊の頭、伍堂》が死亡してしまう点については注意が必要です。

《活力》

当ブログでは《狼の友、トルシミール》の記事以来二度目の登場となる《活力》ですが、ダメージを軽減するというアプローチで無敵《ハンス・エリクソン》に貢献する一枚です。彼がいるだけで《ハンス・エリクソン》が格闘してもダメージを受けるどころかモリモリと成長していきます。

例えば「ハンスの能力」の項目で例1として挙げたシチュエーションだと、

《ハンス・エリクソン》の能力で戦場に出た《自由なる者、ルーリク・サー》は《ハンス・エリクソン》と格闘を行うことになりますが、《活力》をコントロールしていると両者が格闘で受けるダメージは軽減されて《自由なる者、ルーリク・サー》には+1/+1カウンターが1個、《ハンス・エリクソン》には+1/+1カウンターが6個置かれることになります。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

なるほど、《活力》と仲良くしていたからこう言えたんですね。

《アイスウィンド・デイルのウルフガル》

笑顔が似合うナイスガイ。攻撃するたびに誘発する能力を追加で誘発させられるという《二天一流、一心》に似た能力*6を持ちますが、本人も二度誘発する会戦能力によって戦力として貢献してくれます。

攻撃をトリガーとする《ハンス・エリクソン》と相性が良いのはもちろんとして、踏み倒し先として採用している大型クリーチャーの中にも《原初の嵐、エターリ》のように攻撃するたびに誘発する能力が洒落にならないものがいるので戦場に揃ってしまうととんでもないことになります。

 

《虚空の選別者》

▲ デザイン上の美しさを感じさせる一枚。

マナ・コストが偶数の呪文を唱えることを制限する能力も強力ですが、このデッキではブロックに制限を課す能力が強く使えます。攻撃することが重要な《ハンス・エリクソン》はもちろん、《ハンス・エリクソン》によって踏み倒された後続の攻撃も通りやすくなります。

9マナとはいえ、レベル帯によっては“やりすぎ”になりかねないカードなので注意しましょう。

《ルアゴイフ》

趣味です。

ちなみに、対戦中に《ハンス・エリクソン》が《ルアゴイフ》に襲われたことはまだ一度もありません。

《ドゥリンの扉》

さながら2枚目の《ハンス・エリクソン》とも言えるカード。ライブラリーの一番上のカードを公開する前に占術2を行えるので《ハンス・エリクソン》より気が利いています。

後半の自分がコントロールしているクリーチャーのタイプに応じて能力を与える効果は踏み倒されたクリーチャーにしか及びませんが、《野生の心、セルヴァラ》のように採用を充分に検討できるエルフもいるので意識の隅には置いておきましょう。

《ドゥリンの扉》クリーチャーが攻撃するたびに能力が誘発するパーマネントなので、先程紹介した《アイスウィンド・デイルのウルフガル》ともシナジーを発揮します。

《隠れ潜む捕食者》

野生の目にとっては、全てが餌。

このフレーバー・テキストに違わず、対戦相手のあらゆる呪文に反応してライブラリーの一番上からクリーチャーを踏み倒そうとする“ワル”のエンチャントです。難しいことは考えずとも、対戦相手が3人いる統率者戦においてこのエンチャントがいかに極悪かは明らかでしょう。しかも、自分でライブラリーの一番上をリフレッシュする能力まで備わっています。白は《息詰まる徴税》、青は《リスティックの研究》、緑は《隠れ潜む捕食者》です。

《ヤヴィマヤのうろ穴》

Yavimaya Hollow / ヤヴィマヤのうろ穴
伝説の土地
(T):(◇)を加える。
(緑),(T):クリーチャー1体を対象とし、それを再生する。

非常に軽いコストで継続的にクリーチャーを再生できる土地です。土地としてもアンタップインかつ、ちゃんとマナが出るので扱いやすいです。クリーチャーを再生したときはそのクリーチャーをタップするのをお忘れなく。

《ハンス・エリクソン》がクリーチャーとの格闘によって死亡してしまうのを防いだり、対戦相手が繰り出す単体除去・全体除去から《ハンス・エリクソン》あるいは他のクリーチャーを守るために使うのが主な役割ですが、なんといっても《ヤヴィマヤのうろ穴》を構えることで対戦相手に「あそこに除去を撃っても無駄だ」と思わせられるのがめちゃくちゃ強いです。

非常に高性能ですが再録禁止カードなのでそれなりに値が張ります。強さは本物です。

《山賊の頭の間》、《炎族の村》

《ハンス・エリクソン》に速攻を付与することで唱えたターンからテンポよく攻撃できるようにする土地です。《ヤヴィマヤのうろ穴》もそうなのですが、土地なので干渉されることがほとんどありません。

《山賊の頭の間》は3点のライフコストも統率者戦では誤魔化しが効きますが、確定タップインなので注意。《炎族の村》と違って追加のマナを要求しないので序盤に使いやすいですが、ゲーム終盤はやはりライフコストが重くのしかかってくることも。

《炎族の村》は速攻を付与するには追加の赤マナが必要ですが、能力を使わないときはシンプルに赤マナが出る土地として振る舞ってくれます。速攻を付与する能力は相手のクリーチャーにも使えるので政治の材料にしても面白いです。そしてエレメンタルを公開することでアンタップインとなる能力も忘れてはいけません。先程紹介した《活力》はエレメンタルですからね。

 

廉価版(24/02/03追記)

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晴れる屋でのシングル価格が600円以下*7のカードのみで構築しています。

この記事を読んで《ハンス・エリクソン》に興味を持ってくださった方が「でも《ヤヴィマヤのうろ穴》とか高いし……」とデッキを組むのを断念されるのはあまりにも勿体ないので、限られた予算の中でも組めるリストを用意しました。ただし、僕は実際にこのリストを使ってゲームをプレイしたことがない点には留意してください。

キリが良い500円ではなく600円という設定にしているのは《英雄的介入》をどうしても採用したかったからです。

《ハンス・エリクソン》を破壊不能にしてクリーチャーを踏み倒しまくるというコンセプトはそのままに、《ウッド・エルフ》や《スカイシュラウドの要求》など追加のランプ*8を採用して大型クリーチャーを手札から唱えやすくしています。

盤面に干渉できるカードも追加で採用しているので、レベルのマッチングさえ適切に行われていれば初心者の方でも何も出来ずに負けたと感じられにくくなっているはずです。

 

サイドボードにはデッキを強化するときに採用を検討してほしいカードを、検討中にはシングル価格600円以下で入れ替え候補となるカードを入れてみました。参考にしてみてください。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

《ハンス・エリクソン》はプレイしていて非常に楽しい統率者です。

皆さんもハンスと一緒に素敵な日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

*1:日本語記事に準拠

*2:開発の一人であるマーク・ローズウォーターが提唱した、フレイバー的側面を楽しんでいるプレイヤーを指す用語

*3:逆嶋顕至のように再びカード化されたキャラクターも少なくありません

*4:もしくは、そのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカー

*5:《自由なる者ルーリク・サー》が持つ警戒は無視される

*6:二天一流、一心》は《アイスウィンド・デイルのウルフガル》とは違って、相手が攻撃するたびに誘発する能力を持つ自分のパーマネントの能力も追加で誘発させます

*7:24/02/03時点

*8:恒久的なマナ加速のこと。ランパンとも。その名称は《不屈の自然/Rampant Growth》を由来とするという説があるが、はっきりしない

ヒュージ・リーダーズ《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》

23/11/04追記: 

「パワーレベル: フレンドリー」に関する追記を行いましたが、この記事は基本的にフレンドリー制定前のものであることをご留意ください。

 

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

 

今回は統率者戦の変種フォーマット、ヒュージ・リーダーズで使っている《狼の友、トルシミール》の解説記事になります。

▲ ヴォジャ、でっかいね

ヒュージ・リーダーズとは

当ブログでヒュージ・リーダーズを扱うのは初めてです。そこで、「ヒュージ・リーダーズって何?」という方に向けて作ったヒュージまるわかりスライドを用意しました。スライドを読むのも面倒だという人はこの節の最後にまとめがあるのでそちらをご覧ください。「ああ、ヒュージ・リーダーズね!もちろん知ってるよ!」という方は読み飛ばしていただいても構いません。

追記: このスライドはパワーレベルが制定される前に制作したものなので、情報が一部古くなっています。

まとめると、通常の統率者戦との違いは

  • 土地とマナ総量が5以上のカードしか採用できない
  • デッキの枚数は統率者と合わせて50枚
  • 初期ライフが25点
  • 統率者領域に《荒地》が4枚ある
  • 独自の禁止カードリストがある
  • 2つのパワーレベルの定義(後述)*1

となります。

※ 禁止カードリストなどの詳細はヒュージ・リーダーズ村をご覧ください。

統率者

 

《狼の友、トルシミール》は戦場に出たときに《エルフの友、ヴォジャ》という名前の狼を生成する能力と、戦場に出た自分の狼と相手クリーチャーを格闘させて3点のライフを得る能力を持っています。

ヒュージ・リーダーズは手数が限られておりクリーチャーが横並びしづらいことからブロッカーを用意できる面展開の能力と、25点しかないライフを継続的に回復させられる能力は強力で、格闘によって盤面に干渉するのも容易なことから粘り強い戦いができる統率者になっています。

加えて、彼はセレズニアカラーなのでマナに関する強力なサポートを受けることができます(後述)。

そんな《狼の友、トルシミール》は、こんな人にオススメの統率者です。

  • 狼が好きだ
  • 部族デッキを触ってみたい
  • 面で押していくのが好き
  • 盤面に干渉して積極的にゲームに参加したい
  • マナ加速が強力な緑に興味がある
  • 複雑なコンボの手順を覚えるのが苦手
  • あまり高価なカードは買いたくない

カード(特に統率者)は使っていると愛着が湧くものですが、そこで彼がどういったキャラクターなのか気になってもトルシミールはストーリーに登場しないか、資料が極端に少ないキャラクターなので彼にとってヴォジャが、ヴォジャにとって彼がどういった存在なのかはカード名以外から読み取ることはできませんし、ボーラスや戦慄衆との戦いでどういった活躍をしたのかも謎です。トルシミールを使う上での泣き所といえるかもしれません。

当記事では「ラヴニカ: ギルドの都」で登場した《トルシミール・ウルフブラッド》と区別する意味合いも込めて《狼の友、トルシミール》を以降「新トルシミール」と表記していきます。

デッキリスト

▲ 随時更新(パワーレベル: コロッサル制定に伴い《頂点壊滅獣》を追加)

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の部族デッキって聞いてたのにリストの先頭にいるんですけど……

それは、そうとして

リストの構造はたくさんの狼にセレズニアカラーの強力なカードを添えたもので、至ってシンプルです。

▲ 狼の皆さん

解説

《茨隠れの狼》

ヒュージ・リーダーズを遊んだことが無い方は驚かれたかもしれませんが、

何の能力のない《茨隠れの狼》が採用されています。

そう……ヒュージ・リーダーズはフレンチバニラやバニラも許容してくれる、器すらヒュージなフォーマットなのです。

5マナ域に他の狼が居なかった訳ではなく、能力を持った《幽体の狩り喚び》が「検討中」に追いやられています。

この違いはなんでしょうか?

これにはちゃんとした理由があって、対戦相手が置いた《隠れしウラブラスク》をトルシミールの格闘で倒すときにタフネス1の違いで上から倒せるかどうかが変わってくるからです。

他のカードも見ていきましょう。

《冠毛の陽馬》

リストの最初にいるやたらとゴージャスな見た目をした馬です。

生み出すトークンもですし、破壊不能の恩恵を与えるのもです。

しかしながら新トルシミールと非常に相性がよく、格闘ついでの3点回復からガッチガチの馬を生産してくれます。それはどういうフレーバーなんですか?よく分かりません。

しかも、それだけでは終わりません。

皆さんもお気づきかもしれませんが、このデッキには他にも馬がいます。

▲ 馬の皆さん

多相を持つ彼らも当然なのでついでに破壊不能の恩恵を受けます。

しかし、これらの多相クリーチャーは《旗印》があると相手のクリーチャーも問答無用でバフしてしまうのでそれも覚えておきましょう。

余談ですが、多相クリーチャーは《ある日のことごと》の登場によって注目されています。

《ウルフィーの銀心》

結魂という少し珍しい能力を持つカード。クリーチャー同士でペアを組ませることでその双方が友情パワーでウオオ~~~!!になる能力です。《ウルフィーの銀心》の場合は双方が友情パワーで+4/+4修整。新トルシミール下では5マナ8/8で格闘しに行けます。うおっ、でっけ……

《吠え霊》

ほぼ無条件で一度だけ蘇る能力を持った狼。

新トルシミール下ではまず4/2で格闘し、死亡した場合は5/3として蘇って更に格闘をすることができるので夢のニ面除去が実現できます。実質《バタバタミイラ》。

急襲は対クリーチャー速攻、みたいな能力

《活力》

新トルシミールとの相性に優れる1枚。受けたダメージを軽減してその分の+1/+1カウンターに変換してしまうというユニークな能力を持っています。格闘は双方にダメージが与えられるので《活力》が活躍します。以前の試合では9/9の《指輪の王、サウロン》に大量の狼トークンを突っ込ませて一方的に倒した挙げ句パワー11の狼トークンを量産する活躍を見せました。

《武勇の場の執政官》

セレズニアが誇る激強カードその1。ソーサリーを宣言して《生ける屍》や《無謀な挑戦》などの全体除去を止めることが多いです。《マナ噴出》や《セルヴァラの暴走》などのゲームを決めてしまうソーサリーもついでに止めてしまうので容赦がない。何故か飛行、警戒、トランプル、5/6と本体もやたらと強いので理不尽。

 

▲ 要警戒ソーサリーの例

《ベナリアの建国者、トルステン》

セレズニアが誇る激強カードその2。めちゃくちゃなリソース回復能力を備えた偉い人。出たときにもう仕事をしているはずなのに何故か除去されても兵士が7体残る偉い人。7への執着がすごい偉い人。

▲ 兵士は《旗印》や《ソンバーワルドの獣使い》とのシナジー

《魂の嵐》

白が誇る最強のカード。今回は採用していませんが《遺跡の天使》などとも相性が良いです。出てきたクリーチャーはスピリットになるので《旗印》があれば縮んだサイズも取り戻せる。もしかして《旗印》とかいうカード強すぎ?

▲ 北斗有情破顔拳

《群れに餌》

新トルシミールのオリカ。

誘発に辿り着けると大量トークン+大量格闘+大量回復で魔王即位。

しかもエンチャントなので何度も使える。

先ほど紹介した《ウルフィーの銀心》と相性が良く、組になっているクリーチャーを生け贄にすると+4/+4修整されたタフネスを参照してトークンが出てくる上に、新しく出てきたトークンともまた組になって友情パワーでウオオ~~~!!になれる。

《クローサの境界》

セレズニアカラーのマナ基盤を支える3枚のカードを紹介。

まずは《クローサの境界》。ヒュージではお馴染みの《無限地帯》と似ていますが、サーチしてくる《森》と《平地》は基本でなくても良いので《寺院の庭》と《地平線の梢》を持ってくることができます。強力。

《裂け岩の扉》

Riftstone Portal / 裂け岩の扉
土地
(T):(◇)を加える。
裂け岩の扉があなたの墓地にあるかぎり、あなたがコントロールする土地は「(T):(緑)か(白)を加える。」を持つ。

続いて、ヒュージならではのカードですが《裂け岩の扉》。最近知って「あまりにもヒュージ用すぎる」と感動したカードです。上手くディスカードできると《荒地》からも色マナが出るようになるすごいカードです。本体は無色土地ではありますが、アンタップインで手札からプレイしても申し分ない。

《ミラーリの目覚め》

最後は《ミラーリの目覚め》。面で戦う新トルシミールの能力とも噛み合った全体修整と土地から追加でマナが貰えるようになるエンチャント。早期設置に成功すると大幅にテンポ・アドバンテージを稼ぐことができます。《徴用》で強奪されるとヤバい。

▲ 泣けるヒュージ・リーダーズ

初心者向け

冒頭でこんなことを言いました。

そんな《狼の友、トルシミール》は、こんな人にオススメの統率者です。

  • 狼が好きだ
  • 部族デッキを触ってみたい
  • 面で押していくのが好き
  • 盤面に干渉して積極的にゲームに参加したい
  • マナ加速が強力な緑に興味がある
  • 複雑なコンボの手順を覚えるのが苦手
  • あまり高価なカードは買いたくない

 

  • あまり高価なカードは買いたくない

 

めちゃくちゃ高い土地入っとるやんけ!!!!!!!!!

すいません。

でも、代わりのカードを提案します。

《溺墓の寺院》

誰が言ったか、ヒュージ界のソルリング(太陽の指輪)の異名を持つカードです。

  1. 《溺墓の寺院》を含む8枚の手札があるとき、あえて統率者領域から《荒地》をプレイ。
  2. クリンナップ・ステップに手札が溢れるので《溺墓の寺院》を捨てる。
  3. 《溺墓の寺院》の能力を起動して墓地から戦場に戻す。

この手順を踏むことで1マナ伸ばすことができます。

新トルシミールはマナ・シンボルを3つ要求してくるため《溺墓の寺院》の採用を諦めたのですが、金銭的な都合で《古えの墳墓》や《宝石の洞窟》が採用できない場合は検討に値するカードです。

《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》

朽ち果てた《荒地》すらも《森》にしてしまうカードです。もちろん《荒地》以外からの土地からも緑マナが出るようになります。新トルシミールは緑ダブルを要求してくるため、このカードがあるとキャストが安定します。相手の《荒地》も《森》にしてしまいますが、正直そこまでナイーヴになる必要はありません。

《草茂る農地》

いわゆるスローランド。ヒュージ・リーダーズではほぼアンタップインの土地として機能します。《豆の木のワーム》を使うときは土地をプレイする順番に注意。

フレンドリー

2023年11月1日、ヒュージ・リーダーズの世界に「パワーレベル: フレンドリー」なるものが登場しました。

簡単に説明すると、デッキパワーの乖離によるマッチングの事故を防止するためのもので、対処が困難なカードを中心に構成された「コロッサル・リスト」と呼ばれる追加の禁止リストが用意されています。

 

▲ 「コロッサル・リスト」に含まれるカードの例

そして、なんとその中には……

めちゃくちゃ高い土地!!!!!!

この2枚が禁止されていることでヒュージ・リーダーズに参入しやすくなっています。

なんかもっと高い土地がリストに入っていますが、それは知りません。

あと、こないだ気合入れて買ったばかりの《頂点壊滅獣》がリスト入りしています。

この記事で紹介した新トルシミールのデッキリストはコロッサル・リストに抵触するカードが少なかったので、いくつかのカードを差し替えたフレンドリー・バージョンも紹介したいと思います。

▲ 随時更新

埋め込みが機能していない場合はこちら

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

《狼の友、トルシミール》はプレイしていて非常に楽しい統率者です。

皆さんも狼で友達をボコボコにしましょう。

アオーン

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

*1:23/11/01に制定されたのでスライドでは触れられていません

買ってよかった2022

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

 

皆様あけましておめでとうございます。もう2月ですが。2022年を振り返る記事を何か書きたいなと思ったときに、ふと2022年に買って良かったものをまとめておこうと思い至ったので今回はそういう記事です。とか言いつつ多分2021年のやつも入ってます。なんでそんなことするの?って言われたら、それは……ちょっと困る……(寡黙恥じらい美少女)

企業からお金をもらって書いている訳ではありません。念のため。

 

マルコメ 液みそ 料亭の味

▲ 赤だしとかも試したけど結局帰ってきた。

僕は普段から自炊をしたりしなかったりしているのですが、一人暮らしの自炊というものは白米と何か一品だけとかのクソ雑・洗い物少なすぎミニマル・ディッシュに辿り着いて終わりを迎えるもの(※個人差があります)なんスよ。分かります?ご主人。しかしある時、自分の中で「いや汁物あった方がよくね?」という勢力が台頭し始めます。起こりですね。といっても僕が使っているキッチンはパルデア十景・オージャの大滝の近くにある橋?ぐらい狭いので鍋やフライパンを一つ使うと終わります。というか洗い物も極力増やしたくないです。釜とか鍋って「よォ~し洗うぞ」ってアクセル踏まないといけない感じしない?そこでほっかほっか亭で弁当を買った時についてきたパック入りの一食分・味噌汁のことを思い出します。「アレでええやん!でも小分けだと毎回ゴミ出るのダルいし微妙に単価上がりそう」とか考えてた矢先に見つけたのがこれ。お椀にヂュ♡ってして適当に乾燥わかめパラュ♡してお湯をオュ♡したら味噌汁出来ます。洗い物はお椀だけ。今も冷蔵庫に常備されています。何故なら彼もまた特別な存

しかしながらボトル上部に押し出せず使い切れない味噌が残るところだけ最悪です。残った味噌とスマートに格闘する方法がまだ編み出せていないのでそれの回数が減らせるようにマルコメはもうちょいデカいバージョンを出してください。これは一人暮らしでも普通に使い切れるサイズなので。

ビオレu ザ ボディ ボディウォッシュ

▲ あ~~~!コイツ前まで「ハーバルフレッシュの香り」だったのにいつの間にか「ディープクリア」名乗り始めてなんか俺様がニオイ汚れを気にしてる人みたいになっちまったじゃね~か!

「ハア~風呂入るの、億劫!!!!」となる理由の一つが「身体を洗うのが面倒」(もう一つは髪を乾かすのが面倒)で、更にそれを覗き込むと「ネットで泡を立てるという工程があまりにも面倒」と目があった。そんな折にふとこれを見かけて「どれ、ちと試してみるかの笑(クソヒゲ実力者ジジイ)」となり購入。実際に使ってみるとポンプから直で泡出て塗るだけなのがラクすぎてラクァタス大使になりました。だってネットで立てた泡ベチョる時ってネットが邪魔やん。

▲ あの笑顔は危険よ。

食いもんの後にボディソープ紹介するのはどうなんだ。

オーラツーミー アロマフレーバーコレクション ペースト [ドリーミーラベンダーミント]

▲ 美味しい。

味噌汁を飲んで身体も洗ったら次は歯も磨こう。コイツはね~、とにかく美味しいです。以前は別のメーカーのトゥース・ペーストを使っていたのですが「ラベンダー味の歯磨き粉ってどんな感じなんだろう……」と好奇心のままに手に取って以来ズッ友です。今どきズッ友って誰も言ってない。誰も言ってないテーマ・トークだと先日友人と話している時に「+激しく忍者+」の話題が飛び出してきて、いやそれはインターネット・ジジイすぎるだろつってひっくり返りました。ザ・グレイトフル・デッドおるんか?洗い物を面倒くさがり、身体を洗うのも面倒くさがるぐらいですからもちろん歯磨きも面倒なのですが、美味しい歯磨き粉を使うようになってから苦痛の度合いがかなり軽減されました。ちなみに[スパークリングシトラスミント]の方もなかなかのお点前で、そちらもオススメです。

指先ぴったりポリエチレン手袋(50枚、フリーサイズ)

ダイソー公式の商品画像のショボさ、何?

使い捨ての手袋とはもう数年来の付き合いで、洗い物や排水溝の掃除をする時にはもう欠かせない存在になっています。主婦湿疹を起こしたりすると地味に痛くて面倒なので愛用しています。また面倒って言ってるな。色んな使い捨ての手袋を試している中で出会ったコイツは手に張り付かなくて着脱も快適です。そして使用中には外れにくい。タイトル回収はアツい展開。スマホにも反応すると書いていますが、手袋そのものに水滴がつくと上手く反応しなくなるのでこの一文は元からデカいクリーチャーが持ってる接死みたいなもんです。

▲ 最近はあんま見かけない。

とにかく使い勝手が良いのでシンクの下に数箱ストックしてます。ここだけ切り取られたら墓所のタイタンをシンクの下にストックしている人みたいだな。

指先ぴったりポリエチレン手袋(50枚、フリーサイズ)

ポリプロピレンピルケース・S

▲ お前『最終鬼畜妹フランドール・S』みたいな商品名だな

続いて紹介するのはやたらと半濁点が多いコイツ。僕は普段からまあまあな種類と量の薬を飲む生活を送っているのですが、「朝の分飲んだっけ?」だとか「食前に飲んだっけ?後回しにしたっけ?」だとか「ベトベターってレベルいくつで進化するんだっけ?」だとか「Vシフトってどのボタンで出すんだっけ?」だとか「ロジカルダイブの操作方法って

2x3で6マスなのがなかなか偉くて、1日3回の薬なら横に、1日2回の薬なら縦に服用していくことで視覚的に飲んだ・飲んでないを把握できて助かっています。

ポリプロピレンピルケース・L

▲ でっかいのもあるよ

ポリプロピレンピルケース・L」の方も持っているのですが、閉じるパーツに対して本体が横に広く開閉しづらいのでそっちはピアスケースにしています。ところで今つけてるピアス付け替えたいのに左耳のピアスがバカほど固くて全然取れないせいで一生ピアス付け替えられないんだけどどうしたらいい?

ポリプロピレンメイクボックス・1/2横ハーフ

▲ 握りこぶしが2つ入るぐらいの大きさ

無印良品からはもう一つ。安っぽく見えないのも良くて、我が家にはこれが6つあります。ポリプロピレンメイクボックス・1/2横ハーフを6つも食べるノドカ「ポリプロピレンメイクボックス・1/2横ハーフを、6つも食べちゃいます!」デスクの上に一つ置いておいて、洗濯バサミや乾電池、飴などの細かいものを雑に入れておく箱にするのが結構良い感じなのでオススメです。

EX-G ワイヤレスBlueLEDマウス Lサイズ

▲ 店頭でマウス握りまくって選びました。寿司職人?

5ボタンでかつ静音、そしてワイヤレスのマウスが欲しくて購入。求める条件がちゃんと揃っていて、特に不具合もないので見た目も含めて気に入っています。何より初めての5ボタンマウスだったので戻る・進むボタンが快適すぎて感動した。小田和正の曲が流れそうなぐらい感動した。いや多分流れてた。時を越えて君を愛せるか?本当に君を守れるか?空を見て、考えてた

ビオレ さらさらパウダーシート さわやかせっけんの香り [携帯用]

▲ またビオレかよ!

なんと、身体を拭くために使っていません。

以下、キショい文章なのでキショ文アレルギーの方は読み飛ばしてください。

「女の子の匂いがする」という評判を見て購入。嗅いでみると、女の子の匂いと言うにはフィクションっぽさがあるものの全く分からないという訳でもない。自分は匂いに過敏すぎるぐらい敏感な自覚があるのだが、甘ったるい中にもスースーとした清涼感があって嗅いでいても苦しくない。頭が痛くならない。ストレスが溜まるととりあえずこれを嗅いでなんとか乗り越えていた時期があった。

▲ バーチャルタレント・赤月ゆにも「ビオレ さらさらパウダーシート さわやかせっけんの香り」の香りがするらしい

最後の審判

▲ 超COOL

以前記事にした《秘本に縛られし者、プロスパー》のデッキに採用するために購入。

自分の戦場に《プロスパー》がいて、エンドフェイズにが出せる状態で《最後の審判》を唱えて《最後の賭け》《ジェスカの意志》《双つ身の炎》《二重詠唱の魔道士》と何らかのカード1枚でデッキを組み上げると、ターンの終了時に《プロスパー》の誘発で《最後の賭け》がめくれてそのまま唱えることができます。追加のターンで《ジェスカの意志》から《プロスパー》を対象に《双つ身の炎》、スタックで《二重詠唱の魔道士》で無限速攻トークン……とまあ要するに通ると勝てるカードです。このカードで何度も勝たせてもらいました。そして何度も負けました。しかし非常に気持ちよく、中毒性があります。いや気持ちよくて中毒性がないものってあるか?

ナマイキセックスライフ【フォーリーサウンド

▲ 右にあるぬいぐるみ、コンパイル感ある

キスと乳首舐めとフェラチオで演じ分けが出来ている声優は信用できる。

これも最後の審判と同じで気持ちいいので中毒性がある。

 

いかがでしたか?笑

こういう記事の締め方毎回分からん。助けてくれ。俺は不器用な男なんだから、サ……

観ました2021

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

好きなアニメは『四畳半神話大系』です。続きがどんどん観たくなる作品ですよね。

▲ 僕がアニメを観るようになったきっかけの作品です。

僕は普段から観た映像作品やプレイしたゲームについてなるべく簡単に感想を書くようにしているのですが、今回はそれらの感想のうち2021年に観た映像作品についての感想をまとめて置いておこうと思います。飽くまで僕個人の感想です。ポジティブな感想だけでなくネガティブな感想も含まれていますので、そんなの見たくないよ~ん泣という方は読まずにタブを閉じてニコニコ動画で懐かしい動画を観に行くことをおすすめします。お繰り返しになりますがこの記事に登場する感想は飽くまで僕個人の感想です。あんまりつんつんされると電車が急停止します。

▲ 懐かしい動画の例として僕のマイリストに入っていた動画も貼っておきます。

サンプル

作品の放映年、媒体、話数・上映時間がここに入ります。そしてクリムトによる10段階評価の好感度が並びます。飽くまで好感度であって作品の出来への評価とは異なります。作品内に好きなキャラクターがいる場合はその下に続きますが、シリーズものや特に思い浮かばなかったなどの場合は省略されることがあります。

そして作品に対する感想が連なります。文章量はまちまちです。ネタバレがある場合は注釈が入った後、反転で見られる文章がその下に続きます。今ドキ反転?例行きますよ~ハイ

以下ネタバレあり:

ビロンビロ~ン笑

(最後にPrime Videoへのリンクが入っておしまい♪ ちゃんちゃん♪ですが、この記事を読む時期によっては視聴できない作品やdアニメストアなどに別途加入していないと観られない作品が含まれる可能性もありますのでご了承ください)

SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!

2020年 アニメ(全12話) 好感度6

好きなキャラクター … ルフユ

2021年はこの作品からスタート。女の子同士の友情に倒錯した眼差しを向ける友人に勧められて観始めた作品で、確かに女の子同士の友情に倒錯した眼差しを向ける人にはグッと来るシーンがある作品だった。主人公であるほわん、ヒメコ、そしてその二人の友情を好きになれるかどうかでこの作品の評価が大きく分かれそう。自分はどうしてもほわんから魅力を感じることができなかったのでそこで評価が落ちてしまった。小道具の使い方や、キャラクターの細かい所作が丁寧で好印象。感情の機微を表現するために気の利いた細かな描写を入れるのが上手くて、そのディティールも深いのでキャラクターが何を考えているのか、どういう動きをするのかがちゃんと伝わってくる。オフでどうしてそうだとかの想像がしやすい。キャラクターもみんな立っていて魅力的だった。説明無しで突然現れる概念であるミューモンの説明を作中でやってくれなかったことが不満。DOKONJOFINGERパートのノリが非常に良く、このメンバーだけで一作やってほしい。

以下ネタバレあり: 

最初はルフユ以外に魅力を感じなかったが、単に描写が少なかっただけとも言える。少ない描写で良いなと思わせられるルフユがすごいのか?結局最後に「このキャラクターが良いな……」と印象に残っていたのはルフユ、ジョウ、双循の三人だった。DOKONJOFINGERこと「どこ指」はこの作品に必要だったのか?というのも視聴中後に考えていて、最後にましゅましゅと軸が交わるから必要なのかなと思ったらそうでもなかった。同じフェスに出ている以上全く軸が交わってないとは言えないが、それだけ。個人的には「どこ指」のパートがすごく好きだったから良かったものの、そうでない人からの心象はあまり良くなさそう。「どこ指」がいなくても話は成立してしまう。「インディーズから大舞台(フェス)へ、をやってるのはましゅましゅだけじゃないぞ」という別例の描写として用意されたんじゃないかという方向に想像は行く(多分いなかったらより淡白になっていたと思う)。加えて、ましゅましゅでハメを外せるのがルフユに限られてしまうせいで(アニメ『おねがいマイメロディ』であるような)サンリオ発作を受け止めきれないから「どこ指」を登場させたというのもありそう。

憑物語

2014年 アニメ(全4話)

ガールズ&パンツァー

2013年 アニメ(全12話) 好感度9

好きなキャラクター … 河嶋桃

観た後にすぐ感想書け!ごめんなさい、高評価ですが詳細な感想は忘れています。しかも、この辺りから感想書き忘れラッシュが続きます。

ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!

2014年 アニメ(38分)

ガールズ&パンツァー 劇場版

2015年 アニメ映画(2時間)

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話

2017年 アニメ映画(48分)

ガールズ&パンツァー 最終章 第2話

2017年 アニメ映画(57分)

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

1988年 アニメ映画(1時間59分)

好きなキャラクター … ギュネイ・ガス

期間限定無料公開に釣られて視聴。まさかのガンダムデビューが本作。

終物語

2015年 アニメ(全12話)

暦物語

2016年 アニメ(全12話)

ウマ娘 プリティーダービー

2018年 アニメ(全13話) 好感度5

好きなキャラクター … ウオッカ

続きがあまり気にならなかった。時間の少なさに気を配ってザクザクと軽快に進んでいく点は評価。キャラクターが多く話数も限られている中では厳しそうではあるが、魅力的なサブキャラクターをもっともっと掘り下げてほしかった。第13話「響け、ファンファーレ!」はそんなオタク需要をチョト満たしてくれる回なので良かった。にしてもスペシャルウィークお母ちゃんの顔濃くない?

終物語」まよいヘル/ひたぎランデブー/おうぎダーク

2017年 アニメ(全7話)

ペルソナ4 ザ・ゴールデン

2014年 アニメ(全12話) 好感度4

好きなキャラクター … ネタバレ注意: 足立透

あのキャラクターの掘り下げをやってくれたのは嬉しいが、いくらなんでも駆け足すぎる。原作ゲームを遊んでいる前提の構成で、端的に言えば12話では足りていない。コメディ要素は面白かった。

遊☆戯☆王SEVENS(チームバトルロイヤル編まで)

2020年 アニメ(13話+13話+13話+13話) 好感度9

好きなキャラクター … セバスチャン

めちゃくちゃ面白い。ツッコみながら観られるし、とても自分に合っている作品だと感じた。既に登場したキャラクターを使うのが上手く、一見使い捨てに見えるキャラクターもバンバン再登場するので驚かされる。ホビーアニメ適正を感じるきっかけとなった作品だが、他の作品には手を付けていない。

フリクリ

2000年 アニメ(全6話) 好感度1

置いていかれっぱはなしでよく分からなかった。制作がやりたいことをやっているのは分かった。話のラインや重要そうなワードをきっちりと押さえながら鑑賞に臨んでいたが、誇張された表現が目くらましのように機能して、コメディとして観るべきなのか、どう観るべきなのかが分からずに消耗してしまった。完走するために「あと数話だぞ」と自分を激励したり、「作中の何かを好きにならなければ」と原動力を求めたが、それも見つけられず、友人に何度も勧められて期待していたのもあって失意と混乱の底に沈むことになった。誇張された表現の中に含まれる熱量は感じられたが、スタッフのやりたいことをぶつけられているだけという印象。

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞

2014年 アニメ(全25話) 好感度9

好きなキャラクター … クリス

初めてのロボットアニメ。詳細な感想は自分の過去の投稿を遡る必要があるので少々お待ちください。

トップをねらえ!

1988年 アニメ(全6話) 好感度5

名作とされていることには理解できる。が、第1話ともっと地続きの、ロボットが大真面目に縄跳びをしている話の方が観たかったなと感じてしまう。キャラクター同士の結びつきをもっと描いてほしかった。6話という尺の中での限界はもちろんあるが、関係性に厚みを感じられなかったせいでスミスを失ったノリコ、公子の娘を大事にするノリコに共感できず、入れ込めず、大一番で応援できず、響かなかった。ユングのキャラクター像のぐらつきも気になる。

トップをねらえ2!

2004年 アニメ(全6話) 好感度3

鑑賞体験が良くなかった『フリクリ』と結びついてしまった。実際に意識している描写もあるとは思う。『トップをねらえ!』からのセルフパロディには盛り上がれたが、ノノがラルクをお姉さまと慕う理由が弱く感じられたり、突然巨大化して現れたノノにも納得できずGAINAXとの相性の悪さを自覚する決定打に。過去を掘り下げてくれたチコに対する印象はとても良かったので、やはりそこだと思う。

傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉

2016年 アニメ映画(1時間2分)

傷物語〈Ⅱ熱血篇〉

2016年 アニメ映画(1時間7分)

傷物語〈Ⅲ冷血篇〉

2017年 アニメ映画(1時間22分)

続・終物語

2019年 アニメ(全6話)

ネギま!?

2005年 アニメ(全26話) 好感度9

好きなキャラクター … 綾瀬夕映

感想すぐ書け~~~~~!!!!怒怒怒 やりたい放題やっているシャフトが好き。

AKIRA

1988年 アニメ映画(2時間4分) 好感度6

何よりも作画のクオリティーに戦慄する。突然話のスケールが大きくなるタイプで、話題にされる頻度から想像されるほどのキャッチーさが無く驚いた。

少女☆歌劇 レヴュースタァライト

2018年 アニメ(全12話) 好感度4

好きなキャラクター … 大場なな

主人公を含むメインのキャラ2人が最後まで好きになれなくて苦しかった。まひるちゃんを始めとしたサブキャラクターはとても魅力的だったので、もっと掘り下げてほしかった気持ちもある。演出はとても良かった。

以下ネタバレあり:

大場なながラスボスの話が観たかった。

らき☆すた

2007年 アニメ(全24話) 好感度8

好きなキャラクター … 柊つかさ

高品質な金太郎飴。アイキャッチなどをどんどん省いていくことでテンポも良く、ダレさせないための工夫が感じられた。最後までクオリティーが落ちなかったが、大きな山も特に無かった。が、楽しめた。いわゆる「日常系」に分類できると感じているが、話題選びが独特で共感も出来る(着眼点が良かった)ので期待以上だった。2021年に観たことで「MADで見た台詞!」が多発して盛り上がれたのも個人的には◎。キャラクター単位で見てみると、みゆきさんが想像していた以上の強キャラで、かがみは真面目キャラという印象がなかったので本編を観て驚いた。あとは『涼宮ハルヒの憂鬱』ネタが散見されたがこれは流石にクドいなと感じられた。平野綾に色々やらせてたこともやや過剰には感じたがアプローチそのものは面白かったり。

らき☆すたOVA(オリジナルなビジュアルとアニメーション)

2008年 アニメ(42分)

魔法少女まどか☆マギカ

2011年 アニメ(全12話) 好感度8

好きなキャラクター … 美樹さやか

以下ネタバレあり:

自分が苦手とする「終盤で突然ハイスケールになる」タイプの作品だったが、前フリが効いていたのもあってネガティブな印象を抱かなかった。

ナースウイッチ小麦ちゃんマジカルて

2004年 アニメ(全6話) 好感度7

好きなキャラクター … 国分寺こより

ゼロ年代らしい勢いのハイテンションアニメ。大谷育江が演じる女の子がもっと観たくなった。

ナースウイッチ小麦ちゃんマジカルてZ

2005年 アニメ(全2話)

プリティーリズム・オーロラドリーム

2011年 アニメ(全51話) 好感度6

好きなキャラクター … 純さん

全51話に気圧された(実はファーストガンダムも43話中の37話まで観て数週間続きを観てない)ものの、ジュニアアイドル・Prizmmy☆のパートに数分割いているので1話毎の実質的な時間が短く、連続して視聴しやすかった。好きになったキャラクターはダントツで純さん。やはり大真面目に「何言うてんのこの人???」を地で行くキャラクター(や展開に)惹かれる。というか大人が良かった。せれのんも話が進むごとに厚みが出て、キャラクターがどんどん立っていったのでそれも良かった。加えてみおんがずっと強キャラとして一貫していたのも自分好み。好きな回は第13話「アンディの涙」、第28話「頑固オヤジにはちみつキッス」、第32話「爆笑!せれのん浅草漫才修行」、第48話「そなたの冬」。

最後に

2021年は『ガールズ&パンツァー』と『物語』シリーズが中心でしたが、肝心の感想の書き忘れが多く、2022年となった今ではそれが思い出せずにおしまい♪ ちゃんちゃん♪が頻発しています。まあまあ後悔しているのでこれからは気をつけていきたいですね。

観ました2022上半期

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

好きなカードは《「氷原公」フリーレン》と《「反射の巨人」クリスタル・ベイル》です。

▲ やっぱコントロールのフィニッシャーが好きなのかも……

僕は普段から観た映像作品やプレイしたゲームについてなるべく簡単に感想を書くようにしているのですが、今回は試しに2022年の上半期に観た映像作品についての感想をまとめて人に見られる場所に置いてみようと思います。飽くまで僕個人の感想です。ポジティブな感想だけでなくネガティブな感想も含まれていますので、そういった要素に耐えられそうにないYO……!(ブロリーMADに出てくるベジータにつきがちなコメントの語尾)という方は読まずにタブを閉じてYouTubeで好きな動画を観に行くことをおすすめします。繰り返しになりますがこの記事に登場する感想は飽くまで僕個人の感想です。あんまりつんつんされるとそこから傷んでしまいます。

▲ 好きな動画がすぐに思い出せない人の為に僕が好きな動画も貼っておきます。

サンプル

作品の放映年、媒体、話数・上映時間がここに入ります。そしてクリムトによる10段階評価の好感度が並びます。飽くまで好感度であって作品の出来への評価とは異なります。作品内に好きなキャラクターがいる場合はその下に続きますが、シリーズものや特に思い浮かばなかったなどの場合は省略されることがあります。

そして作品に対する感想が連なります。文章量はまちまちです。ネタバレがある場合は注釈が入った後、反転で見られる文章がその下に続きます。今ドキ反転?例行きますよ~ハイ

以下ネタバレあり:

ボインボイ~ン笑

(最後にPrime Videoへのリンクが入っておしまい♪ ちゃんちゃん♪ですが、この記事を読む時期によっては視聴できない作品やdアニメストアなどに別途加入していないと観られない作品が含まれる可能性もありますのでご了承ください)

大魔法峠

2007年 アニメ(15分8話) 好感度7

好きなキャラクター … ぴゅん・ぽたる

2022年最初に観たアニメがこれってマジすか?戦闘シーンに枚数割いてそうなのに絵面が地味で最高すぎる。30分に2話の構成で全8話(実質全4話)と手軽に視聴できる短めの作品。アニメ『撲殺天使ドクロちゃん』でお馴染みの監督、水島努節がこれでもかと炸裂していて最後まで「何を見せられているんだ?」という気持ちだった。ゼロ年代「やりたいだけだろ!」感がアニメ『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』と近い。あれも東芝エンタテインメントだったような記憶がある。東芝は本当にそれでいいのか。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語

2013年 アニメ映画(1時間56分) 好感度8

好きなキャラクター … 美樹さやか

暁美ほむらが巨大(デカ)すぎる。映画『AKIRA』と同じく、世間で持ち上げられているほどキャッチーではなかった。アニメ本編でも美樹さやかが好きだったので色々とオ(喜)。ビジュアルや演出がとんでもなくて、何を食ったらこれが出てくるのかとずっと思わされた。

愛がなんだ

2019年 映画(2時間4分) 好感度7

終始心中穏やかではなかった。プロの俳優の演技(と演技指導)って本当に凄いんだなと再認識させられた。マグカップの底のコーヒーの澱を連続で写して時間の経過を表現する演出が印象的で、気に入っている。「どこかで起きていそうな光景」が上手く切り取られていて、それぞれの部屋を含め生々しさが強く個人的な過去の生傷を抉られるような感覚の苦しさすらあった。

鬼滅の刃

2019年・2021年・2022年 アニメ(全26話+全7話+全11話・第1話のみ47分) 好感度9

竈門炭治郎 立志編、無限列車編、遊郭編と通して視聴。カメラワークや空気感の作り方、違和感のない3Dの混ぜ方、気を抜いているシーンが無い作画など非常に好印象の作品だった。脚本もただただ素直に面白い。息を呑むような展開や「ここからどうするの?!」が相次いで続きがずっと気になっていた。主要人物にもバンバン致命傷与えるし。流血や切断面がたくさん出てくるので苦手な人は要注意。主題歌も◎

涼宮ハルヒの憂鬱(2009年放送版)

2009年 アニメ(全28話) 好感度6

好きなキャラクター … 古泉一樹

古典なので一度観ておきたかったという理由で視聴開始。噂のエンドレスエイトも苦痛に感じることもなく、演出の違いを楽しみながら鑑賞できた。平野綾は歌がめちゃくちゃ上手い。ハルヒの暴君っぷりは観ていてつらいところもあった(特に「涼宮ハルヒの溜息」)。あと長門俺の嫁」と言いたくなる気持ちも分かった。

涼宮ハルヒの消失

2010年 アニメ映画(2時間43分) 好感度8

好きなキャラクター … 長門有希

限界化したし、泣いた。

長門有希ちゃんの消失

2015年 アニメ(全16話) 好感度4

勧めるのなら長門有希が好きだった人に、ではなく朝倉涼子が好きだった人に勧めたい作品。

以下ネタバレあり:

涼宮ハルヒの消失』を観た直後に観始めるとまず色んなところに困惑させられる。ゲーム好きは「射手座の日」からの拡大解釈や『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』からの流れだとしても、食事が好きな設定を付け加えられているのは(アニメ『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』を観てもその要素が強く感じられず)謎。この作品は『涼宮ハルヒの消失』とは繋がりもなく独立したパラレルワールドで、微妙に説明もなく消失のIFであることをイヤでも期待してしまう中でそのことをどこかのタイミングで理解しないといけない。結局、最後まで観ても長門有希である必要があまり感じられなかった。長門有希と同じ属性をいくつか共有しているだけの別人と解釈しながら観る方が健康に良いが、長門有希(原作)が好きだとなんとも寂しい空間に感じる。商店街を駆けるシーンのカメラワークやエンドレスエイトからの引用など原作へのオマージュを感じられるカットが多数見受けられて嬉しかったが、本編中にはそれ以上の喜びはなかったかもしれない。中盤の「長門有希ちゃんの消失」は盛り上がりどころだったが、後に活かしきれていない感じだった。本作ではSF要素を徹底的に排除してある割には「消失」は少し超常的な要素を含む展開で、それなら一時的な記憶障害という言葉だけで片付けてほしくない気持ちもあった。その記憶障害の長門も原作ハルヒのそれかと思えばまた別人。終盤は「消失」の盛り上がりを超えることも叶わず、蛇足とまでは言わないが(「消失」で終わると長門2の話になっちゃうもんね)、不完全燃焼な展開で終わるためン~~~になってしまう。長門有希が主人公というよりはキョンが主人公になっており(語りがキョンの一人称だった)、これまでで群像劇であることを提示されているならまだしも本作のタイトルが『長門有希ちゃんの消失』である以上なんだか違うな~と感じた。キャラクターで見ると、作中の古泉はキャラクターというよりは道具として扱われているようであまり印象が良くない。更にその上でハルヒの行動や言動を見ていると(想いを向けている)古泉が可愛そうでならない。劇伴は評価できるもので、雰囲気づくりに大いに貢献していた。

涼宮ハルヒちゃんの憂鬱

2009年 アニメ(4分25話) 好感度4

好きなキャラクター … 荒川

dアニメストアで観られるハルヒシリーズを制覇するために視聴。え?3DCG作品なの?と思いきやそれは頭の数話だけ。そしてその3DCGで制作されている回はどことなくモタッとしていて、視聴の継続を迷わせてくる。しかしながら3DCGのパートが終わるとかなり観られるようになるどころか、むしろ作画のクオリティーは高い。なんともゆるいオチが定期的に降ってくるテンポ感から「原作は4コマ漫画なのかな」と思っていたらどうやらそうでもないらしい。マジ?個人的にはあまり笑いどころは無かったが、荒川さんを擦ってくる・気合が入ったギャルゲー回など部分的に好きな場所はあった。ハルヒの能力など、前日に観たアニメ『長門有希ちゃんの消失』よりは原作ハルヒなどの設定を上手く活かし尊重しているように感じられた。

にょろーんちゅるやさん

2009年 アニメ(2分13話) 好感度3

好きなキャラクター … 谷口

dアニメストアで観られるハルヒシリーズを制覇するために視聴。え、3DCG作品なの?「何の時間だったんだろう……」という感想が前に出てくる。谷口の独特な扱われ方と声優(特に後藤邑子)の演技の幅を知られる点は良かった。朝倉涼子が『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』のように「あしゃくら」として縮んだ姿で登場していてっていうのは何のシンクロなんだよ!

ストライクウィッチーズ

2008年 アニメ(全12話) 好感度4

好きなキャラクター … エイラ

制作陣にいるであろうエロオヤジがなんとかしてシリアス要素を中和しようとしている印象のアニメ。露骨にパンツ(作中ではズボン扱い)を見せるアングルが多いのでそういうのが苦手だとかなり険しそう。謎の光とは初めて遭遇したので多少物怖じした。メインキャラクターが11人と多く、名前も複雑なので最初は全然頭に入ってこない。お気に入りの話は第7話「スースーするの」。キャラクターが生き生きとしていた。ハルトマンの凶行も良かった。他にはエイラとサーニャの二人の関係がたまらなかった。

以下ネタバレあり:

最終話でネウロイの巣を雑に消した罪に(加えネウロイが一体何だったのか掘り下げなかった罪に)より4に。ただ、ネウロイウォーロック)のコアをストライカーユニットの逆回転で破壊するシーンは美しかった。

ストライクウィッチーズ2

2010年 アニメ(全12話) 好感度6

好きなキャラクター … ハルトマン

スッキリ観られた。前作と同じくエロオヤジとシリアスのミルフィーのような作品だが、前作よりはピリピリとしておらず、今回はキャラクターの掘り下げがメインなのかなという印象(個人的には嬉しい)。前作との比較で言えば入浴シーンが増えている気もする。その影響で増えた謎の光の中には思わず笑ってしまうものも。お気に入りの話は第6話「空より高く」第7話「モゾモゾするの」。「モゾモゾするの」のノリであと10話ぐらい観たい。

以下ネタバレあり:

結局ネウロイが何か明かされなかったことで、前作後半や第1話で登場した人型のネウロイの話も回収されず不満が残った。

ストライクウィッチーズ 劇場版 501部隊発進しますっ!

2019年 アニメ(31分) 好感度3

ストライクウィッチーズハルヒちゃんの憂鬱。Amazonでは2008年の作品だと表記されているが2019年の作品なので要注意。こっちを先に観てしまったが、内容は2012年の『ストライクウィッチーズ 劇場版』のセルフパロディ

ストライクウィッチーズ 劇場版

2012年 アニメ映画(1時間35分) 好感度4

ファン向けの作品といった印象。絶対に観ないといけない訳でもない。

以下ネタバレあり:

宮藤再覚醒には納得しきれない気持ちもあった。その後、武器を二丁持っているバルクホルンから宮藤に武器が託されたシーンはアツかったが、宮藤はその武器を使ってなかったようにも見えた。

ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow

2014年 アニメ(全3話) 好感度7

主人公を含む扶桑以外の登場人物にフォーカスを当てたOVA作品。劇場版より後に出た作品だが、時系列的には劇場版より前の話になる。全3話だが、それぞれ登場人物が絞られていたことで話が上手くまとまっていて観やすかった。第1話と第2話は脚本も良かった。第3話については賛否両論ありそう。全体的に作画も良く、アクションシーンについても申し分ない。シリーズでは不遇な扱いを受けがちな戦艦も戦果を上げている。しかしエロオヤジパートは明確に減っている。でもこれぐらいのバランスで充分。本音を言うとエイラとサーニャの話も観たかった……

ブレイブウィッチーズ

2016年 アニメ(全13話) 好感度6

好きなキャラクター … クルピンスキー

初速が遅い。やはり色んなキャラクターが出てきてから面白くなるのでそれまでの序盤が「耐え」になり気味。加えて『ストライクウィッチーズ』と同じく新しいキャラクター10+1名の名前を覚える必要があるので取っ掛かりにくい。ストライクウィッチーズ』シリーズと比較すると、怒られてしまったのか、時流なのかは分からないがエロオヤジ成分が消滅しかかっている。「~するの」回も無い。エロオヤジ最後の抵抗であろうお尻を見せたいであろうアングルなどは部分的に見受けられる。キャラクターに焦点を当てると、ラル少佐は脚本がどう動かしたら面白くなるか分かっていたので良いキャラクターになっていた。

以下ネタバレあり:

エイラ、サーニャ、宮藤の三名の再登場にオオ……となった。ありがとう。10話に差し掛かったところで「これ最後どうやってひかりちゃん活躍させるの?」と思ったけどちゃんと伏線敷いて回収もして、502の皆も活躍させた(個人的にはジョゼの扱い方が良かった)上でひかりちゃんらしく勝ったので良かった。(結局ネウロイが何者かは分からなかったけど)

ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN

2020年 アニメ(全12話) 好感度8

純粋に面白い。これまでの話からのセルフオマージュ的な展開もあり、作画も良く、アクションもダイナミックになっている。2020年のアニメって凄い。ブレイブウィッチーズ』には申し訳ないが、やはり宮藤、501が主人公だと安心する。エロオヤジ要素も(手心を加えられて)復活。エロオヤジ要素に関しては第7話「ポヨンポヨンするの」で謎の光が自嘲のように使われていたのには笑った。他には登場するネウロイにもバリエーションがあって、毎度どう倒すのかワクワクさせられる。劇伴も良い。キャラクター単位の話ではバルクホルンのポジション、活躍が特に光っていた。エイラとサーニャは相変わらず可愛い。

以下ネタバレあり:

ラスボスとなるネウロイが都市型というアイデアは面白かった。しかし9話から最後に向けてのヤマがそれまでの回の面白さに勝てていなかったというのが素直な感想で、ラストは(意図的かもしれないが)劇場版と重なる部分も強かった。服部がサブ主人公、あるいは宮藤の補助のような立ち位置にあったが、劇場版と違って軍規を振り回さなくなったのもあってキャラクターが弱かった。

SHUFFLE!

2006年 アニメ(全24話) 好感度8

好きなキャラクター … 芙蓉楓

主題歌◎。後半までは「王道」。予想を外さない展開が続くので良く言えば安心して観られるが、裏切りが無く退屈の裏返しでもある。あと、乳首が見える。

以下ネタバレあり:

この作品は4部構成だと考えている。普通にラブコメをやっている1部、魔界とプリムラを掘り下げる2部、楓を掘り下げる3部、そして最後は亜沙先輩を掘り下げる4部の4つに分けられると思っていて、3部に突入する第18話「稟の好きなヒト」からのジェットコースターのような展開がとても気に入っている。自分は楓ちゃんに感情移入しながら観ていたのと、ぐしゃぐしゃになっているヒロインが好きなのでもう色々とたまらなかった(褒めています)。伝説として浅チャプな感じに語り継がれている「空鍋」のシーンもインパクトが絶大かつ描写も丁寧で素晴らしかった。楓を演じる後藤邑子の演技も効果的。2部で出てきた「ユグドラシル計画」が伏線として4部に繋がっていたことや、プリムラが後半に連れてどんどん感情豊かになっていったのもとても良かった。前半が退屈と評したが、ちゃんと話数を確保しているので「オイ!これまだやってないのに終わりやがったな!」と言いたくなる部分も無かった。最終話にエグい流血があるので注意。

ダンガンロンパ The Animation

2013年 アニメ(全13話) 好感度7

好きなキャラクター … 腐川冬子

ゲームの振り返りとしては悪くないどころか素晴らしい出来なのだが、個人的にはアニメだけで『ダンガンロンパ』の鑑賞を済ませてしまうのはあまりにも勿体ない。アニメ『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』で感じたようなゲーム原作アニメ特有の尺不足感が否めない。尺を詰めるための工夫として情報の位置を動かしたり見せ方を変えるのは上手かった。ゲーム本編ではパートボイスだった部分に声優の演技が追加されていたり、立ち絵が切り替わるだけだった部分に映像がつくことでキャラクター達の厚みが増していて、特に腐川は本編以上に生き生きとしていた。終盤は映像があることで更に勢いがついて盛り上がる場面も多かった。苗木誠を演じる緒方恵美の演技は必見。ここまででかなり褒めているが、作画が好みでないので減点。

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

1995年 アニメ映画(1時間22分) 好感度8

好きなキャラクター … バトー

ひたすら画と世界観がカッコよくて見入っていた。個人的に気に入っているのはトグサのマテバに関するくだりと草薙少佐が全く瞬きをしないところで、人間のようで人間でないサイボーグらしさ、その質感が上手く表現されていた。好きなキャラクターはバトー。草薙がサイボーグ寄りなのに対して人間臭いのが良かった。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

2003年 アニメ(全26話) 好感度10

好きなキャラクター … バトー

ずっと面白い怪物作。「不朽の名作」とはこういうことかと感じさせられた。ほとんどの回を観終わる度に「今回も面白かった」と言っていた記憶がある。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』と比較するとより分かりやすく、(複数話に跨る回もあるが)20分程度で1回が完結することや、アイキャッチが挟まれず前後編がシームレスに繋がることから鑑賞もしやすい。あとは少佐が人間らしくなっている。とにかく話が面白かった。キャラクターも立っていて、それぞれの立ち回りにも全く違和感がない。その上で細かい台詞回しも粋でグッとくる。軸となっているテーマや世界観を活かす力が強く、脚本力を感じた。サイバーパンクとしてではなく刑事ドラマとして観ても◎ 

以下ネタバレあり:

テーマがテーマなだけあって答え合わせを行う最後がやや難解。とはいえ荒巻も「外部記憶装置が無いとついていけん話だ」と言っていたのでひと安心。

最後に

結局また朝まで記事書いてました。上半期はとにかくハルヒストライクウィッチーズでしたね。2022年の終わりには下半期編も書きたいですね。◯◯編と書くとなんだか『サンリオタイムネット』みたいですよね。上半期は「かみはんき」って読むからあんまりそういう印象無いけど上半期も下半期も一文字変えたら上半身と下半身でスケベですよね。この記事の反響次第では2021年編も書こうかなと思います。

※カード画像はゼノンザード<ZENONZARD>公式サイト│ BANDAIより引用させていただきました。